記事

朝日新聞のギャンブル報道が支離滅裂である件

さて、朝日新聞が以下のような報道をしております。


観客入れないミッドナイト競輪、各地で 経費抑えて黒字
https://www.asahi.com/articles/ASL7N5G48L7NUUHB00X.html

夜中に観客なしで行われる競輪「ミッドナイト競輪」が、今年から栃木県宇都宮市の宇都宮競輪場で始まっている。インターネットなどで配信される映像を見て車券を買う新しいスタイルの楽しみ方だ。開催経費が抑えられる分、収支改善が期待できる。他場でも同様の取り組みが増える中、今後の売り上げが注目される。


数十年来の赤字が続いていた公営競技の黒字化の「最終兵器」ともいわれるミッドナイトレースが、宇都宮競輪場で始まったようです。ミッドナイトレースとは、一般的にレース開催が行われてこなかった9時以降に観客を入れずに競技を開催し、主にインターネットを介して投票権を販売するレースのこと。報道に有るとおり、観客を入れないことで運営コストが抑えられる一方で、ネットを介して全国に投票券を売り捌くことから非常に収益性が高く、とにかく収益を上げることを目的に導入がなされる「ギャンブルの為のギャンブル競技」といって良いでしょう。

で、朝日新聞はこのミッドナイトレースの開催によって、宇都宮競輪の収支改善が行われることが非常に注目であるかのように報じているワケですが、アナタ達、今年の通常国会にて成立したIR整備法の成立に際して、どのような論調を取っていましたっけ?以下、今年6月の朝日新聞の社説より転載。


(社説)カジノ法案 疑問の解消にほど遠い
https://www.asahi.com/articles/DA3S13534330.html&ct=ga&cd=CAIyHDdjMDNlMjNkNzJjNmNlMDU6Y28uanA6amE6SlA&usg=AFQjCNGsLLwQeln1Kb6NTohm1OxTeeJ-EA
刑法が禁じる賭博行為の場となるカジノを、なぜ、いま、特別な法律をつくってまで設けなければならないのか。疑問は一向に解消されない。にもかかわらず政府与党は、カジノをふくむ統合型リゾート(IR)実施法案を、近く衆院で可決しようとしている。性急な運びで異論を封じこめるやり方は、断じて認められない。[…]

カジノは負けて不幸になる人がいて初めてなり立ち、新しい価値を生み出すわけでもない。果たして健全な成長戦略といえるのか。こうした野党の疑問にも政府は答えきれていない。


カジノに対しては「負けて不幸になる人がいて初めてなり立ち、新しい価値を生み出すわけでもない」などと散々な論評をしてくれちゃっているワケですが、ミッドナイト競輪で黒字化する競技場の収益というのは一体どこから出て来ているんでしたっけ?是非そこに「負けて不幸になる人」が居ないことを願いたいものです。

そういえば、毎年11月に朝日新聞の提供で行われる「朝日新聞杯」の開催が迫ってきていますね。朝日新聞杯は「競輪祭」などとも呼称される、「競輪の発祥の地」である小倉競技場で1951年から毎年開催されてきた伝統のレースです。競輪競技の誕生そのものを祈念して行われる、まさに我が国の競輪競技を象徴する格式の高いレースであります。

その伝統の一戦が、日本を代表するクオリテティペーパーたる「朝日新聞」の名の元で毎年行われるというのは、さぞかし御紙としても鼻が高いことでしょう。今年の朝日新聞杯も盛況に開催されることをいちギャンブル研究者としてお祈り申し上げるとともに、まさか朝日新聞の名の下で「負けて不幸になる」人が決して生まれぬよう心より祈念申し上げるところであります。

あわせて読みたい

「朝日新聞」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    埼玉県でマスク30万枚が野ざらし

    SmartFLASH

  2. 2

    中韓が日本産盗む?対立煽る報道

    松岡久蔵

  3. 3

    安倍首相の暴走許す自民党は末期

    田原総一朗

  4. 4

    ひろゆき氏 五輪の開催は難しい

    西村博之/ひろゆき

  5. 5

    新型コロナで公共工事中止は愚策

    近藤駿介

  6. 6

    コロナにゲイツ氏「100年に1度」

    ロイター

  7. 7

    石破氏 船内対応巡る発言を反省

    石破茂

  8. 8

    在宅勤務に賛成して休校否定の謎

    やまもといちろう

  9. 9

    マラソン決行 主催の説明に呆れ

    WEDGE Infinity

  10. 10

    政府の無策が招く東京五輪中止

    渡邉裕二

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。