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トヨタ、中国で生産能力12万台拡張を計画 販売拡大の土台に


[北京 16日 ロイター] - トヨタ自動車<7203.T>が中期戦略の一環として中国・天津で年間生産能力の12万台引き上げを計画していることが、事情に詳しい関係筋4人の話で明らかになった。

トヨタは第一汽車集団[SASACJ.UL]との合弁会社を通じて天津で生産を行っている。拡張の規模は現在の年間生産能力51万台の約4分の1に当たる。別の合弁会社も合わせた中国全体での年間生産能力は現在116万台だ。

関係筋は、天津の拡張計画が中国での年間販売台数を200万台に拡大するための土台になると話した。

また、同拡張計画は中国国内での大幅な生産拡大にトヨタが前向きであり、組み立て工場を1、2カ所新設する可能性があることを示しているという。

関係筋によると、トヨタは中国で車両輸入を拡大する可能性があるほか、販売網を大幅に拡大し、電気自動車(EV)技術に一段と注力することも目指しているという。

トヨタは昨年、中国で129万台を販売。今年は140万台に達するとみられているが、関係筋は「生産能力の制約」により一段と大幅な伸びが抑制されていると述べた。

天津市政府のウェブサイトに前週掲載された情報によると、トヨタは同市の開発当局から拡張を検討する承認を取得した。トヨタは能力拡張により天津の生産拠点で年間1万台の完全EVと同11万台のプラグインハイブリッド車(PHV)を生産することを計画している。時期は明らかでない。

ウェブサイトによると、トヨタと第一汽車の合弁会社は拡張費用として17億6000万元(2億5700万ドル)を投資する計画という。

北京のトヨタ広報担当者はコメントを控えた。

中国では尖閣諸島を巡る日中関係の悪化で2012年に反日デモが広がり、日本の自動車メーカーの販売台数が打撃を受けた経緯があり、以来トヨタはリスクの高い拡張プロジェクトより段階的な生産拡大を重視してきた。

関係筋4人によると、中国の李克強首相による5月の訪日後、中国に関するトヨタの姿勢が大きく変化したという。

関係筋によると、トヨタは生産能力拡張に加え、「トヨタ」と高級車「レクサス」の両ブランドについて販売網の大幅な拡大を検討している。中国国内の「トヨタ」ブランド販売店は現在1300店を超え、「レクサス」販売店は約190店だが、拡大の規模は不明だ。

レクサスにとっては米中貿易摩擦の激化も追い風となる見通しだ。

中国は7月上旬に米国からの自動車輸入に対する関税を40%に引き上げており、テスラ<TSLA.O>やBMW<BMWG.DE>、ダイムラー<DAIGn.DE>傘下のメルセデス・ベンツは一部の米国産車両の値上げに追い込まれた。

一方、トヨタが中国で販売するレクサス車は全て日本から輸入しており、関税率は15%と米国産を大幅に下回っている。

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