記事
  • ヒロ

人々は何故戦争をするのか?

終戦記念日を控え、戦争とは何か、というテーマを毎年、考えるようになりました。年齢を重ねてきたこともあるのですが、戦争物の読み物をし、人々からの伝聞を聞き、人間はなぜ、戦争をしなくてはいけなかったのか、そして今後も戦争をすることはあるのか、時々思い起こすようにしています。

国家を主導する立場の人間が国家をどうしたいのか、と説いた時、マズローの欲求5段階説に当てはめてみました。そのマズローの5段階とは、
生理的欲求、安全欲求、所属欲求、承認欲求、自己実現欲求でありますが、これを国家の存続という立場に置き換えると、
国家維持欲求、自衛欲求、連携/連帯欲求、リーダー国への昇格、支配国家への成長
となりそうです。

言い換えれば、国家は未熟であるときにはその国内基盤を固め、国家としての体裁を維持することに最大の力量を置きますが、成長していくと自国を守り、他国と力を合わせ、その中で頭角を出し、そして最強国になりたいという流れかと思います。

かつて地球上で様々な戦争が行われていたのは国家が十分に成熟していないが故に、領土を広げ、力による支配を企てようとしたとも言えます。それこそ古代ギリシャ、ローマの時代以来からの話でしょう。

ところが文明が急速に進み、貧しかった国々も様々な第三国や国際機関からの支援もあり、成長し、人々の知識量は増大し、そのペースは加速度的に進歩しています。その結果、力による強奪は一般的には許容できない時代になったと考えています。マズローでいう三段階目から四段階目に差し掛かっているという感じでしょうか?

言い換えれば戦争という血と血で争う動物的ともいえる本能からより知的な征服意欲が出てきたとも言えます。

その一つ目がテロだと思います。原理主義という自己本位の思想を拠り所とした暴力的行為は国家といった一般的枠組みを超えた自己実現欲求と言ってもよいでしょう。

二番目に高度な武器、兵器を所有することによる威嚇が挙げられます。かつては槍、刀に鉄砲でしたが大量殺りく兵器が生み出され、原爆が現実のものとなったことで人々の心に大きな抑止力を働かせていると思います。それゆえに例えば、北朝鮮の挑発にアメリカも乗り出さざるを得なかったというのはそれが万が一、起きた時のあまりにも甚大なる影響は現代社会において想像を絶することになると分かっているからでしょう。

三番目に知的戦争を挙げたいと思います。トランプ大統領が得意とする経済や通商、貿易を通じた締め上げであります。それこそ、マズローの第三段階である連携/連帯欲求を逆手に取った上位に立つ者の押さえつけとも言えます。

そして最後に今後確実に生まれるのはサイバーテロや知的犯行による世の中のかく乱でしょう。AIやIoTを外部から操り、プログラムを正常に機能させないダークサイドの犯行は現実に始まっています。

人は何故戦争をするのか、それはまさに自己実現の欲求の極みなのでしょう。かつては国家ごとに行われていた戦争が宗教や信条による行動、そしてこれからは個人ですら世の中を騒乱の陥れることができるようになるかもしれません。戦争とは今までのスタイルや常識から大きく形を変えながらも人間の性に欲望がある限り永遠に続けるのかもしれません。

いわゆる大戦からは73年が経ち、如何にも平和な日々を送っているように思えますが我々は新たなる争いの時代に足を突っ込みつつあるのかもしれません。人間の欲望は貪欲で底は見えません。あぁ、無常とはこのことなのでしょう。

では今日はこのぐらいで。

あわせて読みたい

「戦争」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    PCR至上主義は幻想 韓国で露呈

    中村ゆきつぐ

  2. 2

    テラハ 作り上げたリアルの実態

    浮田哲

  3. 3

    五輪中止は決定済み? 記事に驚き

    天木直人

  4. 4

    ブルーインパルスが都心飛行へ

    ABEMA TIMES

  5. 5

    河井夫妻支えた安倍首相の思惑は

    猪野 亨

  6. 6

    テラハ問題を理解できぬ若者たち

    NEWSポストセブン

  7. 7

    景気回復の奇策「消費税15%に」

    永江一石

  8. 8

    コロナ抑えたハワイ 店舗も再開

    荒川れん子

  9. 9

    フジは迷走? コロナ禍のTV企画

    メディアゴン

  10. 10

    宣言解除で再び出社させられる謎

    かさこ

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。