記事

「経団連は今や軽団連?」―ネット公開中止に見る存在感の低下

かつて経済団体連合会の会長は財界総理といわれ、政治指導者からも一目置かれる存在だった。

然るに最近は、労使の賃金交渉の主導権を官邸にとられ、経済政策もアベノミクスに追従するばかり。経団連には国家観も国民を納得させる経済政策も感じられず、官邸に追従する存在に成り下がってしまっている。そんな体たらくでも格式だけは高く、経団連序列も存在するそうで、旧態依然とした体質に変化はない。

かつて政府が「経済界からも民間大使を派遣したい」と発言したことがある。これに対し経団連の某幹部は「そんな安月給で責任の重い大使になる人はいない」と述べた。

「国民、国家のため」という、誰もが期待する高邁な意識の欠如に唖然とし、以来、筆者は失礼ながら陰では「経団連ならぬ軽団連」と呼ぶようになった。

7月12日付読売新聞朝刊に「経団連の会長会見 ネット公開中止」との見出しの記事が掲載されていた。なんと、経団連会長が行う定例記者会見の動画をインターネット上で公開するのをやめたという。1回平均の閲覧者が数十人と少ないためだという。これでは経団連職員ですら会長記者会見の内容を見ていないことになる。

閲覧者が少ないからネット上での公開を中止すると言うのでは、それこそまさに“軽団連”である。ネット社会の今日、理由を解明して財界総理の発言を一人でも多くの国民に伝わるよう努力するのが本来の対応であるはずだ。

経団連事務局の人を「民僚」と呼ぶことがある。時に「官僚」の補完勢力のごとき考え、振る舞いを揶揄して使われることもあるが、本来の意味は官僚にも対抗できる優秀な集団を意味する。

最後に一言、言わせてもらいます。
「軽団連さん、しっかりしてください!皆さんは日本の経済界の礎なのです。日本の将来は皆さんの双肩にかかっているのですー」

いや失礼しました。
「日本経済団体連合会」の誤りでした!

あわせて読みたい

「経団連」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    富田林署員エロサイト閲覧に衝撃

    赤木智弘

  2. 2

    絶望的にスマホ無知 日本の現状

    キャリコネニュース

  3. 3

    沖縄の民意無視 土砂投入に怒り

    五十嵐仁

  4. 4

    親世代と大違い 名門私立の凋落

    PRESIDENT Online

  5. 5

    パリ暴動 マクロン氏の冷酷措置

    田中龍作

  6. 6

    富裕層の贈り物はなぜ気が利くか

    内藤忍

  7. 7

    消費税 クレカ還元は金持ち優遇

    舛添要一

  8. 8

    HUAWEI排除「通信は安全」幻想に

    S-MAX

  9. 9

    賃金上昇せず 増税で景気後退か

    MONEY VOICE

  10. 10

    前原氏 バラバラ野党の現状謝罪

    国民民主党

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。