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マツダの〝不適切検査〟について

日本のモノづくり現場でまたも品質をめぐる不適切な対応が発覚しました。なぜ、ルールを逸脱する行為は見逃されたのか。日本のモノづくりの信頼は取り戻せるのか。

※マツダの国土交通省への調査報告に関する記者会見の様子

マツダ、スズキ、ヤマハ発動機は8日、燃費や排ガスの検査で不適切な処理をしていたと国土交通省に報告しました。

不適切な検査で出荷された車両は、スズキが6401台、マツダが72台、ヤマハ発動機が7台です。

「今回の件を真摯に受け止め、再発防止に努め、お客さまの信頼をいただけるよう努力していきたい」と、マツダ専務執行役員の菖蒲田清孝氏は、都内で開かれた記者会見で述べました。

出荷前の完成車の検査では、走行速度や走行時間を一定の範囲に収めなければいけない決まりですが、マツダは、新車の出荷前の品質検査で、適性を欠いたデータを無効とせず、有効として扱っていました。今回の事案の発生原因として、速度トレースエラーが生じた場合に、自動的にシステムで無効にしていなかったこと、担当検査員に判定をゆだねる工程設計になっていたことの二つを、マツダはあげています。

「今回の問題で検査員の個々の技術に依存する部分が多いことが分かった。そこをしっかりと再発防止につなげていきます」と、菖蒲田氏は述べました。

つまり、今回の問題には、作業にかかわる〝人への過度の依存〟があったのではないかということなんですね。

「今回の事案を振り返ってみますと、まだまだ作業員のスキルに依存するところが残っていることがわかりました。再発防止として、無効データは落とすということを仕組みに入れて、品質システムの両輪となる仕組みと人がうまくまわっていくよう、対策をとっていきます」と、マツダ常務執行役員の向井武司氏は語りました。

マツダは、再発防止策として、測定結果を自動的に無効とする機能を追加するとともに、検査データを複数の検査員でダブルチェックする対応を進めます。

ただし、結論的にいえば、今回の件は、データの偽造があったわけではない。したがって、〝不正〟と呼ぶには、少し無理があると思いました。

「今回の問題は、意図的に起こした問題ではないので、不正とは考えていません。しかし、プロセスを是正しなければいけない」と、菖蒲田氏は語りました。

実際、マツダが今回の会見で〝不適切〟と発言したのは、妥当なところだと思います。これで、日本のモノづくりに傷がついたという報道がありましたが、そこまで悲観的にとらえる必要はないでしょうね。

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