藤村さんは「今は文明の転換期である」と断言しています。
こうした「大きな転換」については、「評価経済社会」の岡田さんや、「スペンドシフト」のジョン・ガーズマさん、多摩大学の公文俊平先生といった論客も主張しています。
同様に、僕も今は大きな転換点なんだと理解しています。
特に、価値観は大きく変わっていることを日々実感しています。例えば「スペンド・シフト」では大規模な消費者意識調査に基づき、このような変化がレポートされています。
⇒これがスペンド・シフトだ!!ここからは非常に感覚的な話なのですが、この価値観の変化って、テクノロジ―の文脈で使われる「キャズム」にも当てはまると思うんです。
・自分を飾るより ⇒ 自分を賢くするためにお金を使う。
・ただ安く買うより ⇒ 地域が潤うようにお金を使う。
・モノを手に入れるより ⇒ 絆を強めるためにお金を使う。
・有名企業でなくても ⇒ 信頼できる企業から買う。
・消費するだけでなく ⇒ 自ら創造する人になる。
スペンドシフト「どん底」というフロンティア 「上昇志向」の人もラグジュアリーに興味なし
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今、上に引用したような変化を実践している人たちは、一番左のイノベーター層です。
彼らは、より多くのお金を稼ぐことよりも、世界の満たされていない部分を埋めることにプライオリティを置き、シェア、自給自足、低コスト生活、コミュニティ支援活動などを積極的に行います。
テクノロジ―と同じく、価値観の変化はいずれキャズムを超えて、世界を覆うと僕は考えます。
価値観の変化がキャズムを超えた時、社会制度は変わっていくのでしょう。
「今は価値観が変化している時代である」という前提に立ち、自分が「キャズム図」のどこに位置しているのかを考えてみるのは、面白い思考実験になるかも知れません。
本ブログでは、取材活動を通してイノベーター層の価値観と、変化の時代を生きる上でおすすめのアクションを提示していきたいと思います。どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。