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- 2018年07月31日 09:00
文科省で相次ぎ局長級官僚逮捕
文科省では、私大支援事業を巡る受託収賄で、前科学技術・学術政策局長の佐野太被告(59)が、24日に起訴されたばかりです。昨年には、組織的天下り問題も発覚するなど深刻な不祥事が続き、25日には、課長級や課長補佐級など約40人が、連名で戸谷一夫事務次官などに、早急な改革を訴える申し入れ書を提出していたそうです。
ところが、26日、高額な飲食接待を受けた疑いで、文科省国際統括官(同日付で官房付)が、逮捕されました。文科省の危機感はピークに達していて、中堅・若手官僚は「うちの役所はほとんど崩壊寸前」「もうくじけそうだ」としている、と報じられています。今回逮捕された国際統括官(局長級)の川端和明容疑者(57)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に出向中、元コンサルタント会社役員側に便宜を図った謝礼として約140万円相当の接待を受けたとして、収賄の容疑で逮捕されました。
贈賄の疑いで再逮捕されたのは、佐野被告と同じ人物で、元役員の谷口浩司容疑者(47)です。川端容疑者は、谷口容疑者から頼まれて、東京医科大で2016年11月に開かれた式典への宇宙飛行士古川聡さんの出席に関わったとみられ、東京地検特捜部は、出席に尽力する形で便宜を図った可能性もあるとみています。
川端容疑者は、JAXAの理事だった2015年8月~2017年3月、谷口容疑者が役員だった会社の業務に関して便宜を図った謝礼と知りながら、東京都内の飲食店などで複数回にわたり接待を受けた疑いで逮捕されました。
林文科相は、この逮捕を受けて、「難しい状況だ」と厳しい現状認識を示しました。文科省の局長級10人のうち2人が逮捕されたのですから、崩壊寸前、最悪の状況と、組織改革を求める申入書を提出した呼びかけ人が話しているのは、その通りだと思います。この2人の局長級幹部が関与したとされる事件は、いずれも政官界に人脈を持つコンサルタントが介在していました。
文科省による調査も後手後手に回っていて、事件のさらなる広がりを懸念する声もあがっている、ということです。官僚のあるべき姿が壊れてきているとしか思えませんが、省内の中堅・若手の官僚たちが、組織改革の申し入れをしていることに、望みを持ちたいと思います。徹底的に事件を解明し、再発防止、組織改革に全力をあげてもらいたいものです。
ところが、26日、高額な飲食接待を受けた疑いで、文科省国際統括官(同日付で官房付)が、逮捕されました。文科省の危機感はピークに達していて、中堅・若手官僚は「うちの役所はほとんど崩壊寸前」「もうくじけそうだ」としている、と報じられています。今回逮捕された国際統括官(局長級)の川端和明容疑者(57)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に出向中、元コンサルタント会社役員側に便宜を図った謝礼として約140万円相当の接待を受けたとして、収賄の容疑で逮捕されました。
贈賄の疑いで再逮捕されたのは、佐野被告と同じ人物で、元役員の谷口浩司容疑者(47)です。川端容疑者は、谷口容疑者から頼まれて、東京医科大で2016年11月に開かれた式典への宇宙飛行士古川聡さんの出席に関わったとみられ、東京地検特捜部は、出席に尽力する形で便宜を図った可能性もあるとみています。
川端容疑者は、JAXAの理事だった2015年8月~2017年3月、谷口容疑者が役員だった会社の業務に関して便宜を図った謝礼と知りながら、東京都内の飲食店などで複数回にわたり接待を受けた疑いで逮捕されました。
林文科相は、この逮捕を受けて、「難しい状況だ」と厳しい現状認識を示しました。文科省の局長級10人のうち2人が逮捕されたのですから、崩壊寸前、最悪の状況と、組織改革を求める申入書を提出した呼びかけ人が話しているのは、その通りだと思います。この2人の局長級幹部が関与したとされる事件は、いずれも政官界に人脈を持つコンサルタントが介在していました。
文科省による調査も後手後手に回っていて、事件のさらなる広がりを懸念する声もあがっている、ということです。官僚のあるべき姿が壊れてきているとしか思えませんが、省内の中堅・若手の官僚たちが、組織改革の申し入れをしていることに、望みを持ちたいと思います。徹底的に事件を解明し、再発防止、組織改革に全力をあげてもらいたいものです。