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海外の日本人社会

バンクーバーで日系コミュニティに以前にも増して接する機会が深まり、海外における日本人社会がほかの国のコミュニティとどう違うのか、改めて考えています。海外でも日本人の特性はある程度見て取れます。

バンクーバーの日本人は居住エリアで不思議なことが起きています。それは「群れない」のであります。今の日本の社会でも群れないのかもしれませんが、海外ではもっと顕著に表れる気がします。

かつての海外生活は日本人にとって様々なチャレンジであり、老若男女、協力し合って一体感がありました。ところが、情報化社会になり、海外生活について「先人」から習わなくてもネットで検索すればわかる時代になったことで海外日本人の「独立化」は進んだと思います。

もう一つ、うがった見方かもしれませんが、なぜ、海外に好んで住むのか、という原点に立った時、日本の社会にうまく溶け込めかった人は多少いるのかもしれません。私の周りにも人数的にはさほどでもないのですが、強烈な個性をお持ちの方はいらっしゃいます。あまりにも強すぎて私でも引いちゃうタイプです。

次いで世代間ギャップを乗り越えられなくなってきたことがあります。日系社会の歴史的が長いハワイ、サンフランシスコ、ロス、それにバンクーバーにはある程度共通した日系社会の分類ができると思います。いわゆる日系人で日本のパスポートではない方々、起業型移民した人や国際結婚された女性、それにごく最近、こちらに来るようになった2-30代の方たちでしょうか?それらの世代間のギャップは思った以上で、若い方たちには「日系社会」なんていうことを考えなくなりつつあるのは気になるところです。

では、ほかの国のコミュニティとどう違うか、ですが、一般に日本人には自己満足型の方は多い気がします。なぜ、海外に来たか、といえば基本的に自分を幸せにするためでした。家族かもしれないし、自分のビジネスかもしれません。が、そこから外へのコミュニティに向かわなくなってきています。

他国のコミュニティ活動はびっくりするほどしっかりとした連携関係があります。例えば当地のインド人やイタリア人社会も相当の規模ありますが、毎年、コミュニティが主体となって巨大な規模のお祭りをします。中国人コミュニティはカナダ政府から巨額の資金をもって活動するNPOがありますし、ドラゴンレースや旧正月の祝いなどは街を挙げてのイベントになっています。イスラムの恒例のイベントには寄付金がその日だけで多い時には10億円も集まります。(ちなみに私も業務上出しています。)

一方、日本のコミュニティも桜まつりや夏祭りはありますが、規模からすると格段の差だと思います。また、関心が薄いのか、日系全体の盛り上がりに繋がらないし、日系社会の分派、分裂が年中起きて、同じようなグループが相反するケースもあります。

日系からは現在、議員が一人も出ていません。これではボイスが外に届きません。カナダ社会から日系にはどこに声を掛けたらよいのか、と言われます。その為、ビジネス部門に関しては10のビジネス団体の連合会を結成して窓口を作っています。日英版のウェブもつくり、改善に努めています。

海外の中で日本がほとんど存在感がなくなってきていること自体、危機感を持っています。かつてなら「Are you a Japanese?」と聞かれていたのが、いまじゃ、ニーハオと声をかけられ、チャイニーズ?、コリアン?、オー、ジャパニーズと言われる始末です。

日系コミュニティは日本より早い高齢化が進みます。連携の欠如、コミュニティ参加意思の希薄化にどう太刀打ちするか、悩み続ける今日この頃です。

では今日はこのぐらいで。

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