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正規雇用比率が上がっていることに気が付いていますか。

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正規雇用が前年比で2015年以降増え始めていることは過去何度か指摘して来た。

例えば: https://jp.reuters.com/article/column-masaharu-takenaka-idJPKCN0ZF0RJ?sp=true

また図表1をご参照。

それでも非正規雇用も同時にある程度並行して増えているので、雇用全体に占める正規雇用比率が上昇に転じる(非正規雇用比率が低下に転じる)には時間がかかる。ただし世代別で見ると65歳未満の現役世代では、既に若い層を中心に正規雇用比率の上昇(非正規雇用比率の低下)は上昇トレンドを辿っている。それを示したのが、図表2(男女計)である。

水色の15〜24歳(在学中を除く)は最も早く2014年から正規雇用比率が上昇に転じている。少し遅れて青色の25〜34歳と紺色の35〜44歳の層で2015年から正規雇用比率が上昇に転じている。

ただし年齢層が高くなるにつれて上昇テンポは弱まり、黄色の45〜54歳だと同比率は2014年に下げ止まったが、後はほぼ横ばいだ。さらに65歳以上だと緩やかな下げトレンドが続いている(65歳以上は水準が大きく異なるので右メモリであることに注意)。 

65歳以上は普通は子育てや住宅ローンの返済も終わった年齢層であるから、正規雇用(正規雇用の給与)である必要性は低いだろう。ただし年金と貯蓄だけでは不安、あるいはまだ元気などの理由で働くのは労働力不足の日本経済にとってはマクロ的にも良いことだ。

ただし45〜54歳あたりの正規雇用比率の上がり難さをどう考えるか。 「これって、労働力としてロートル化した(陳腐化した)中高年世代が、じわりと淘汰され、正規雇用から非正規雇用に押し出されているの?」 私も最初一瞬そうかもしれないと思い、そうなった方が良さそうな無能な管理職が脳裏に浮かび、少しサディスティックな情念を刺激された。 しかし幸か不幸か、そういうことではない。

このことのは、図表3,4,5を合わせて考えると理解できる。まず男性の世代別正規雇用比率を見ると(図表3)、15〜24歳から25〜34歳、35〜44歳&45〜54歳と世代が上がるにつれて上昇し、時系列の変化で見ても35歳以上の層は90%強の水準をほぼ水平に維持している。

正規比率が低下するのは55〜64歳である。この年齢層になるとリストラによる早期退職や雇用形態の多様化が進むので、そうなる事情はわかる。ただしこの年齢層でも2014年を底に正規比率が上昇に転じている。

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