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低賃金の「ものづくり」現場

あつまろです。

「ものづくり」の現場である「製造」工程というのは、多くの企業で代替が可能であるため、付加価値が低いと言われています。イノベーションを生み出す「研究開発」工程や、ブランド力がものを言う「販売」工程は、付加価値が高いと言われています。上流から下流という事業プロセスと付加価値との関係が、笑った時の人間の口のような曲線を描くことができ、これをスマイルカーブと言われています。

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製造工程というのは、他社で代替しやすい付加価値が低い工程であるため、低コストへの追求がなされています。「中国:世界の工場」
10年くらい前から中国が「世界の工場」と呼ばれ始めました。国内メーカーも「産業空洞化」という懸念の声を聞きながらも、どんどんと中国に工場を立てていきました。安い人件費、人海戦術を可能とする労働人口。中国は低コストで開発するにあたり魅力的な場所でした。ユニクロもその一つですが、繊維など軽工業から進出し出して、現在は電機や自動車の一大製造拠点となっています。

「台湾:EMSの台頭」
次第に台湾メーカーを筆頭にして独自企業が台頭してきました。アップルやデルなど世界のトップ企業が製造工程をこれらの台湾メーカーにアウトソーシングしました。EMS(電子機器の受託製造)企業と呼ばれています。最新鋭の設備投資を導入し日本企業に負けない技術力を擁し、中国本土では人海戦術を用いて、圧倒的な企業にまで育ちました。

「中国に黄信号」
EMS世界最大手鴻海精密工業の中国子会社フォックスコンでは10人以上の自殺者が出てメディアが殺到しています。過酷な労働環境が原因とも言われています。労働環境改善は必須になりますが、コスト増要因にもなります。また、インフレが進む中国では人件費の高騰も問題です。もはや中国における低賃金の人海戦術は通用しなくなってきており、中国生産は曲がり角を迎えています。

「新天地へ」
付加価値が低い製造工程は低コストで。既に一部の企業は生産拠点を中国から移しています。タイやベトナムを思い浮かぶかもしれませんが、早晩中国と同じことが起きるでしょう。日本をリードする企業の中には、もっと先を行っています。それが「CLMB」。 C(カンボジア)、L(ラオス)、M(ミャンマー)、B(バングラディッシュ)の頭文字です。(過去記事:アジア最後のフロンティア「CLMB」

ファーストリテイリングは既にバングラディッシュで生産をしています。私の保有株であるマニーもミャンマーとラオスに進出済みです。CLMBの人件費は「中国の5分の1」程度で済みます。ただ、10年後にはもう次の場所へ移動しているのでしょう。次はアフリカでしょうか。貧困国の巡回ツアーの様相です。

しかし、新天地は低賃金の国だけではありません。日本も候補なんです。これいついては次回取り上げます。

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