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これ以上防衛省がボロボロになるのは見ていられない

拙い人選だったな。

いくら鈍感を装っている野田総理でも、そう思っているだろう。

つくづく防衛省が気の毒になる。国家を守るよりも大臣を守ることに汲々としていなければならないのだから、この国の防衛省は何をやっているのか、この国の政治家は何をやっているのか、ということになる。

東日本大震災であれほど国民の高い評価を受けた自衛隊の評判が、これでまた下がる。トップに人を得ないと、こういう惨めなことになる。自衛隊員が気の毒である。防衛省の職員が気の毒である。

野田総理は、輿石氏の助言を受けたことを今頃後悔していることだろう。

輿石氏は、小沢氏を懐柔するために一川防衛大臣の後の防衛大臣も参議院から送り出すことを決めたはずだ。一川氏と同じく小沢系の田中直紀参議院議員を防衛大臣に送り込んでおけば、小沢氏が叛旗を翻す虞は相当程度なくなる。そう、読んでいたはずだ。

どうやらすべてが裏目になって出た。

小沢氏は、強かだ。田中直紀防衛大臣がボロボロになっても、助ける素振りを見せない。反って、田中直紀防衛大臣がボロボロになって野田内閣が倒れるのを喜んで見ているようにさえ見える。小沢氏が鳩山元総理と手を組んで、民主党の中で消費税造成反対の烽火を上げていることは皆承知している。

小沢氏が、民主党からの離党ではなく、野田内閣を倒して自分が民主党を再び乗っ取ろうとしているのがミエミエである。

国民的には小沢氏の復権は、ない。しかし、選挙互助会である民主党の中では、小沢氏の復権はあり得る。
刑事被告人という立場でありながら小沢氏の勉強会に現在でも100名前後の現職の国会議員が集まるというのだから、選挙互助会の民主党の中では小沢氏は圧倒的に強い。菅前総理よりも、野田総理よりも強い。この100人に、連合に支えられている国会議員や中間派の国会議員が乗ってしまえば、あっという間に民主党を乗っ取ることが出来る。

小沢氏は、野田総理の解散権の発動を封じ込めながら、じわじわと野田内閣の失脚を狙う策戦のようだ。野田総理が自ら政権を放り投げるのを待つ、というのが小沢氏や小沢氏の周辺の人たちの戦略だろう。

この小沢氏の揺さぶりが、やがて効いてくる。来週後半になったら、野田総理の周辺から、もう嫌になっちゃったよ、などという弱音が聞こえるようになるかも知れない。

いずれにしても、田中直紀氏がいつまでも防衛大臣でいられるはずがない。副大臣も政務官も一蓮托生で辞めざるを得なくなるのではなかろうか。防衛省がこんなことでまた、ボロボロになることは困ったことだ。

防衛省は、国を守り、国民を守るのが仕事である。大臣や局長を守るのが仕事ではない。まして、民主党などという選挙互助会を守る義務はさらさらない。

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