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古色蒼然としたマントを羽織ってしまったら、石原新党はそこで終わる

6月に衆議院が解散されたら、石原東京都知事は衆議院選挙に名乗りを上げる。これが、私の読みである。

とりあえず、形だけの石原新党は出来る。しかし、自民党のリベラル派や民主党の穏健保守派の面々と袂を別つて純正保守、伝統保守の人たちだけで構成する右派新党になってしまえば、次の衆議院選挙一回こっきりの超短命政党になる。

新党を立ち上げるのはいい。しかし、ウルトラ保守政党には人が近づかなくなる可能性が高い。石原氏が本当に若い人たちを糾合しようというのであれば、核保有のことなど一切口にしないのがいい。これで、俺の口を封じるのか、などと怒り出すのだったら、新党のことなど考えない方がいい。それほど甘い政治状況ではない。

石原総理の誕生を求める世論などどこにもない、ということをよく知っておいた方がいい。

石原東京都知事はただの平の国会議員になって、存分に自分の思いのたけを述べることが出来るような自由なポジションを確保するのが一番いい。

評論家、思想家、著述家としての石原慎太郎には、まだ使い道がある。しかし、政治家としての石原慎太郎が総理になる芽などどこにもない。くれぐれも読み誤らないことだ。

歳を取ると、誰でも目が見えにくくなり、耳も遠くなる。石原東京都知事とて例外ではない。若い人の応援団に徹するのはいいが、自分が先頭に立って走るようなことはしない方がいい。結局は、先を急ごうとする人たちの足を引っ張るだけ、の存在になってしまう。

国家主義などという古色蒼然としたマントを羽織り、高下駄を履いて核武装などを唱え始めたら、石原新党はそこで終わる。

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