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日本の防衛政策は米国に税金を差し出すだけになっている

 田母神俊雄というお騒がせな元航空幕僚長がいた。彼と私はその国防観が全く違うが、日本が米軍から自立しなければいけないという点においてはまったく同じ意見だ。

 そことを「自立する国家へ!」(KKベストセラーズ)で論じ合った。 この本、互いの支持者から評判が悪くて売れなかったらしいが、田母神氏がその中で語ったことは国民必読だ。

つまり田母神氏は、米国から買わされている防衛装備が如何に税金の無駄遣いであるかを暴露している。それを語らせるのが、私が対談に応じた目的だったのであるが、見事に成功したというわけだ。

 その田母神氏が、いまでもこう語っている事を知った。「日本の真の独立を行うには自家隊の独立が必要である。そのためには、装備品を米国に依存すべきではない」と。

 この田母神氏の発言を、きのうの日刊ゲンダイ(7月14日号)で孫崎享氏が教えてくれた(日本外交と政治の正体)。

 その記事の中で孫崎氏は田母神氏から聞いた話としてこう書いている。

 日本が導入する無人偵察機グローバルホークのデータはすべて米国に送られるため、解析するには日本が費用を負担して米国に依頼して、情報を送ってもらうしかないと。しかも、解析情報のうち、秘密度の高いものは米国は日本に決して送付しないだろうと。

 これでは日本はおんぶ(グローバルホーク導入費)にだっこ(解析依頼費)で、米国に税金を取られっぱなしだ。 おまけに肝心な情報は貰えずじまいだ。

 また田母神氏は地上配備型迎撃ミサイルシステム(イージスアショア)についてこうも言ったらしい。

 北朝鮮の大陸間弾道ミサイルの速度は秒速2-3キロ。これに対しイージス・アショアの迎撃ミサイルは、マッハ(秒速340メートル)だという。つまり北朝鮮のミサイルの方が5倍の速さだ。

 たとえて言えば迎撃ミサイルが300キロ飛ぶ間に、弾道ミサイルは1500キロ飛んでいる事になる。東京―平壌間は1290キロだから、北朝鮮がミサイルを発射する前に迎撃ミサイルを発射しなくてはいけない事になる。

 これを要するに、大騒ぎして導入するイージス・アッショアは100%役立たずと言う事である。

 安倍政権がやろうとしている事は、役に立たない米国の装備を買って税金を米国に差し出すようなものだ。もし国民がこれを知ったら、さすがに米国から武器を買うなということになる。

 国会で野党が追及すべきは、このような誰の目にも明らかな日本の国防政策の実態である。

 むつかしいことは何一つない(了)

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