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日産と産総研の脳波を使った「運転の楽しさ」の研究とは?

7月5日、日産と産業技術総合研究所(産総研)は、都内で「ペダル操作の違いが運転者の心理状態と脳活動に及ぼす影響」の共同研究結果に関する発表を行いました。

※日産「ノート e-POWER」(2016年10月撮影)

日産の「ノート」は、2018年上半期の国内販売で登録車販売数73380台を記録し、70年代上半期の「サニー」以来、48年ぶりに上半期登録車販売ランキング第1位を獲得しました。

「ノート」を購入する顧客の7割が、「e-POWER」搭載車を選びます。「ノート e-POWER」は、ガソリンエンジンで発電し、その電力を使ってモーターで走行します。

また、「ノート e-POWER」は、「ワンペダル操作」で走ることができる「e-POWER Drive」がウリの一つです。モーター駆動の運動エネルギーを電気エネルギーに変換する、回生ブレーキを使って、渋滞時やカーブの多い道路など頻繁に加減速が必要なシーンでアクセルとブレーキペダルの踏み換えを減らし、運転をサポートします。

日産と産総研は、「ワンペダル操作」と、「ノート」のガソリン走行の「ツーペダル操作」の比較を行いました。

今年1月から3月14日まで、22歳から55歳までの男女6名ずつに参加してもらい、茨城県内の一般道路約11.3キロメートルを、ワンペダルとツーペダルで交互に一周ずつ、12周してもらい、「運転の楽しさ」、「運転作業の作業負荷(大変さ)」、「ペダル操作の作業負荷(大変さ)」、「運転後の気分」、「運転による疲労」を回答してもらいました。

同時に、運転の集中状態を測る「脳波」、視認行動を測る「眼電図」、自律神経の興奮度を測る「心電図」などを、生理指標として計測しました。

この結果、「運転の楽しさ」と「運転の集中状態」に関係する数値に関して、「ワンペダル操作」に優位な結果が得られたんですね。

「運転の楽しさ」といえば、今年1月、東京・銀座の「日産クロッシング」で、日産自動車総合研究所SIR(シニア・イノベーション・リサーチャー)のルチアン・ギョルゲさんに会いました。

彼は、神戸大学で情報知能学を専攻し、05年に日産自動車総合研究所に入所しました。世界中の先鋭たちによる研究チームを立ち上げ、脳科学を使った未来のクルマづくりの技術を研究しています。

彼が携わっている研究のひとつが、どんなクルマの動きが快適さにつながるか。それを脳波で測定することです。

「快適」という感覚は、人によって異なります。自分以外の家族の運転に「ブレーキを踏むタイミングが遅い」と感じたり「右折、左折が急すぎる」と違和感を覚えることはままあります。自分が快適に思う運転と、他人の運転でも快適さは異なります。

その意味で、運転中の脳波測定は、運転の楽しさ、運転の快適さを探る上で有効な研究といえそうです。

このほか、日産は脳波を読みとり、運転支援に生かす「ブレイン・トゥ・ビークル」を開発しています。脳波の研究は、これからのクルマにとって欠かせないテーマになるのは間違いなさそうですね。

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