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ギャラ交渉は誰のためかという問題

盟友おおたとしまささんに、私が非常勤講師をしている武蔵野美術大学の「キャリア設計基礎」という科目にゲストスピーカーで来て頂いた。リクルートの同期なのだが約8年勤務した後、フリーランスで活動しており。この日のテーマは「雇われず、雇わず生きていくには」というものだった。

いちいち勉強になった。「仕事で組みたくない相手」など、毒舌なようで実にまっとうなことを言っていて、ナイスで。メモをとりまくりだった。

でも、海老原嗣生さんや中川淳一郎さんもそうだけど、根っこの部分で共感しつつ、意見が違う部分もあり。この日のおおたとしまささんの講演で「なるほど」と思いつつ、私と意見が異なるのが、ギャラをめぐる部分だった。彼は基本の単価というものをだいたい決めており。仕事を受ける基準の一つにしていた。

私は、「断らない力」を大切にしており。きた仕事は、予定が合わないか、よっぽど仕事に対するスタンスが合わない限りは受けることにしており。さらには、ギャラは聞かず、全部言い値でやることにしている。頼まれごとは試されごとだと考えるし。依頼される仕事で何かが広がるかもしれないし。ギャラを交渉することに疲れたくないし。安い仕事が高い仕事、次につながる仕事につながるかもしれないし。

ただ、彼の話を聞いて、若干、考えを改めた。以前、飯田泰之先生にも同じようなアドバイスを頂いたかな。

それは、私、というか誰かが安い金額で仕事を請けることで、若い人にチャンスが回ってこなくなったり、業界全体の相場を下げるということにつながる、という。なるほど。たしかに。労働問題について向き合っている立場でありつつ、私も働く人の収入を下げることに加担してしまっていたのかと猛反省した。

もっとも、お金に関する考え方は長年、培ってきたものであり。簡単には変わるものでもないのだけど。悩ましいな。

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