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現代日本における「リベラル」の特徴

詳細については拙著『「リベラル」という病』を参考にしてほしいが、「リベラル」の特徴を論じた部分を参考までにブログに掲載しておく。

 日本でリベラルを自称する人たちには、顕著な特徴がある。それは、現実をみつめようとせず、愚かな観念論に固執することだ。極めて反知性主義的な態度だといってよい。

例えば、「リベラル」は「平和憲法を護れ」と絶叫する。

だが、本当に守るべきものは、日本の平和そのものではないのか。憲法も含め、ありとあらゆる手段を用いて、日本の平和を守ることが重要なのではないか。彼らが神のごとく崇め奉る「平和憲法」にわずかでも手を触れようとすると、自分たちの全人格が否定されたかのように興奮するが、冷静に考えれば、憲法それ自体が平和を担保するものではないのだから、平和のために憲法を見直すことがあっても異常なことではない。

また、「平和憲法を護れ」という人々は、自分たちの反対者を「戦争を好む人々」であるかのように非難するが、本当に積極的に戦争をしたいと願う人々など日本に存在するのだろうか。彼らの望みもまた日本の平和であり、この日本の平和を守るための手段が異なるだけなのではないだろうか。

さらに言えば、「平和憲法」は手段として本当に有効であったかの吟味もなされなければならないだろう。「リベラル」は「平和憲法があったから日本は平和だ」というが、本当なのだろうか。日本には自衛隊あり、日米同盟によって強力な米軍が駐留していたから平和であっただけで、「平和憲法」とは無関係ではなかったのか。

「リベラル」はこうした冷静な議論を徹底的に避ける。

知的な議論を避け、「平和憲法を護れ」のスローガンに終始する態度は、「リベラル」というよりも、「反知性主義」といったほうが適切だろう。まるで現実を見ないで、自分たちの希望的な観測に耽溺(たんでき)する。客観的に言えば、見たくない現実から目を背けているだけだ。彼らは作られたスローガンに拝跪するばかりで、知性を働かそうとしない。知性による説得を無視して、虚構と妄想の仮想世界こそが現実の世界であるかのように主張する。

自分たちの虚構、妄想の世界を否定するような冷静で論理的な批判に対して、正面から返答することができないから、「リベラル」は大袈裟な表現で国民を脅す。例えば、集団的自衛権の行使が可能になれば、「徴兵制がやってくる」「戦争がはじまる」という馬鹿馬鹿しい批判があった。

だが、現実に集団的自衛権の行使が容認されたが、日本は戦争もしていないし、徴兵制も導入されていない。事実が大切だ。彼らの主張は極端で非現実的な主張であったのである。だが、彼らは自分たちの妄想じみた非難が的外れであったことを反省することはない。自分たちの言葉そのものを信じていないという意味で、彼らの反知性主義は相当深刻である。

彼らが現実を見ないのは、彼らが愛してやまない日本国憲法を誰が作ったのかという事実から目を背けていることから明らかだろう。日本国憲法を作ったのはGHQだ。GHQが作った憲法草案を日本政府案として発表せよと強制されたというのが歴史の真実だ。長年、「リベラル」は、この事実を無視してきた。

だが、最近では、日本国憲法の起草者が本当は日本人だった。などという見解を作り上げ、日本人の手によって日本国憲法が作られたという歴史的事実の改竄にまで及ぼうとしている。彼らの愛してやまない日本国憲法が、彼らが憎悪してやまないアメリカによって強制されたというのだから、やりきれない思いになるのは理解できる。だが、事実に耐え切れないからといって、歴史の改竄に手を染めていいということにはならない。(『「リベラル」という病』より)

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