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NY市場サマリー(26日)

[27日 ロイター] - <為替> ドルが全面高。貿易摩擦を巡る懸念がくすぶる中、大半の高利回り通貨で買いを巻き戻す動きが広がった。米連邦準備理事会(FRB)が利上げを継続するとの期待もドル買いを支えた。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は5営業日ぶりに反発し、0.49%高の94.74。過去4営業日では0.9%下落していた。

ドル/円<JPY=>も反発し、0.3%高。

XEドット・コムのゲリー・ケーダス氏は「リスク回避の動きが幾分和らいだ」と指摘。「他の中銀と比べ、FRBの政策スタンスがタカ派であることを踏まえると、ドルにはなお上昇余地が残されている」と述べた。

米ダラス地区連銀のカプラン総裁はこの日、FRBの金融政策はなお緩和的との見解を示し、緩和的なスタンスから脱却する前に少なくともあと2回の利上げが実施される可能性があることを示唆した。

貿易摩擦に敏感なカナダドル<CAD=>やオーストラリアドル<AUD=>などの高利回り通貨は売られた。ケーダス氏は「市場参加者は関税を巡る不透明性を踏まえ、リスクの高い通貨に大きなポジションを取ることに積極的になれないだろう」と述べた。

こうした中、人民元は対ドル<CNY=CFXS>で半年ぶり安値に沈んだ。米中貿易摩擦の影響を緩和するため、当局が数日中に一段の元安誘導に動く可能性があるとの観測が高まっている。

ポンドは対ドルで0.45%安。イングランド銀行(英中銀)の金融政策委員会(MPC)委員に指名されたジョナサン・ハスケル氏が指名公聴会で、欧州連合(EU)離脱の経済的影響を巡る不透明性についての発言がハト派的と受け止められたことがポンド売りを誘った。

<債券> 債券利回りが小幅上昇。貿易戦争が経済成長を阻害するとの懸念が続く一方、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ継続期待を受け、安全買いは限定された。

RBSセキュリティーズのブライアン・デインジャーフィールド氏は「総じてなお通商が注目されているほか、今週に入ってトランプ政権が発言している投資制限を巡りやや不透明感がある」と述べた。

また、「FRBは通商問題を受けて利上げペースが鈍化するとの意味あるサインをまだ示していない」とも述べた。

コンファレンス・ボード(CB)が26日公表した6月の米消費者信頼感指数は6.5ポイント上昇して126.4と前月(128.0)から低下。エコノミストは米国の貿易相手国との対立が深まっていることが背景とみている。

10年債<US10YT=RR>は3/32安。利回りは前日の2.875%から2.884%に上昇した。2・10年債の利回り格差は34ベーシスポイント(bp)とほぼ変わらずで、2007年以来の水準にとどまった。

米財務省が26日に実施した340億ドルの2年債入札は、堅調な需要を示した。最高落札利回り2.538%だった。今週は27日に5年債360億ドル、28日に7年債300億ドルの入札も実施される。

<株式> 小反発。エネルギーやハイテク、一般消費財のセクターが買われ、相場の下支えとなった。前日はエスカレートする貿易摩擦への懸念から株価は急落していた。

S&P主要11セクターで最も上昇したのはエネルギー株<.SPNY>。背景には、米政府が同盟各国に対し、11月からイラン産原油の輸入を停止するよう要請しているとの国務省高官の発言が材料視され、原油先物が2%超上昇したことがある。

情報技術株<.SPLRCT>は前日の大幅な下げから反発。アップル<AAPL.O>は1.2%上昇し、4営業日ぶりに上昇した。

インターネット関連大手4社から成る「FANG」銘柄では、フェイスブック<FB.O>、アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>、ネットフリックス<NFLX.O>の3銘柄が前日の急落から大幅高に転じた。グーグルの持ち株会社アルファベット<GOOGL.O>は0.6%安で引けた。

米住宅建設大手レナー<LEN.N>は4.9%急伸。住宅需要の増大を受けて、第2・四半期(3─5月)の利益が予想を上回ったことが好感された。

TDアメリトレードのチーフ市場ストラテジスト、JJ・キナハン氏は、アマゾン、ネットフリックス、レナーなど一般消費財銘柄とエネルギー株の堅調ぶりはファンダメンタルズの強さを示しており、それが貿易を巡る投資家の懸念を和らげたと指摘する。

<金先物> ドル高・ユーロ安の進行に伴う割高感などに圧迫され、続落した。中心限月8月物の清算値は前日比9.00ドル(0.71%)安の1オンス=1259.90ドルと、20 17年12月15日以来約半年ぶりの安値に落ち込んだ。

<米原油先物> 米政府が各国にイラン産石油の輸入停止を求める方針を明らかにしたことなどを受けて、大幅に反発した。米国産標準油種WTI8月物の清算値は前日比2.45ドル(3.60%)高の1バレル=70.53ドルと、中心限月ベースで5月下旬以来約1カ月ぶり に70ドル台を突破した。9月物は2.24ドル高の69.28ドルだった。

この日の原油相場はカナダやリビアの減産懸念などを背景に朝方から堅調に推移してい た。ロイター通信は、カナダ最大級のオイルサンド(油砂)の産地であるアルバータ州の シンクルードの生産施設(生産能力日量最大36万バレル)が停電の影響により、7月の 生産が最大10%落ち込む可能性があると報道。また、リビアでは武装勢力による攻撃の 影響で同国の供給が混乱しているとの報も相場を支える要因だった。

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