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【アマゾン】、目覚まし時計型エコースポットが日本でも発売!ある意味、トロイの木馬?



■アマゾンジャパンは6月20日、スマートスピーカー「アマゾンエコー(Amazon Echo)」シリーズの最新機種「アマゾン・エコースポット(Amazon Echo Spot)」を、日本国内で販売すると発表した。価格は1万4,980円。すでに先行予約を受け付けており、7月26日に出荷を開始する。

アメリカで昨年12月20日に発売されたエコースポットは、ディスプレイを搭載し、目覚まし時計のような形状となっているスマートスピーカーだ。2.5インチ(直径6cm)の丸形のスクリーンに時計(アナログもしくはデジタルなど様々な種類がある)や天気、注文通知、ニュースなどがスライド形式で表示されるようになっている。

他のエコーと同様に、話しかけることで音楽再生やニュース、タイマーやアラームのセット、スケジュールの読み上げなどを行うことができる。また、スクリーン上にはフロントカメラを搭載しており、動体検知(モーションディテクション)機能に使用できるほか、カメラを生かしたビデオ通話などのコミュニケーション機能も提供するとしている。

 エコースポットはスマートスピーカーにスクリーンが搭載されたことでさまざまなコンテンツを視覚的に利用が可能となった。例えばアレクサに今日の天気を訊ねると、従来の音声情報にスクリーン上でも天気予報を表示する。また、ToDoリストや検索結果の表示も可能だ。商品検索をすれば、そのまま注文することもできるし、キャンセルも可能だ。

 アメリカのエコースポットの場合、商品検索すれば検索結果に商品が表示され、商品名も読み上げられる。また自動的に次の商品も表示して同じように商品名を読み上げていく仕組みとなっている。1度に読み上げられるのは3品となっており、さらに商品を表示させるには「アレクサ、もっと(Alexa, more!)」との音声コマンドが必要となる。

商品の詳細は「アクレサ、詳細(Alexa, detail)」と指示することで見れるが、ここでも商品情報は読み上げられるのだ。音声注文は「注文して(Order this)」ですぐに注文となる。注文が確定するとエコースポットではチェックマークの画面となる。注文履歴は閲覧ができない仕様となっている。

 エコースポットはディスプレイがあることで他のエコーよりも商品注文はしやすい。アレクサがスキルをあげていけばより正確に且つ簡単に音声注文が可能となるだろう。

トップ画像:エコースポットに「アレクサ、ラーメンを検索!」で、チャルメラが表示された。三河屋サブちゃんに注文するように「いつものアレをお願い」でラーメンやお酒、ビール、醤油などが簡単に注文できる時代となる。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。目覚まし時計型のスマートスピーカーのエコースポットは日本で売れます。必ずヒットします。後藤もエコースポットは特に気に入っていて出張でも持参しています。仕事ではオムニチャネル・ワークショップ(商品注文のデモンストレーション)に使っていますし、コンサルティングに集中しすぎないようタイマーもセットしています。個人的には深夜の音楽再生に重宝しています。

ジャズやポップスなど、昔よく聞いていた音楽をアマゾン・ミュージックのプレイリストにしておき、深夜に目が覚めたときにかけるのです。神経が張り詰めた出張中は深夜に考え事で眠れなくなることがあります。慣れないホテル生活でもビリージョエルなど馴染みの曲をかけて聞いているとスッと眠りに落ちるのです。残念な点は音楽に達郎、詠一、陽水、拓郎など日本のアーティストがないところ。自分が所有している音楽をエコーで聞けるようになれば、もっと使い勝手が向上します。

シアトル郊外にあるアマゾンのスマートホーム。ベッドルームにはエコースポットが置かれ、「アレクサ、おはよう(Alexa, good morning)」と言えば、シェード(カーテン)が上がり、照明が点灯、プライム・ミュージックでBGMが流れる中、今日の天気を知らせ、現在の交通状況から通勤時間をアップデートしてくれる。「アレクサ、おやすみ(Alexa, good night)」と音声で指示すれば、消灯してBGMが消え玄関のドアに鍵がかかるのだ。寝る前に「アレクサ、ビールお願い」と銘柄を指定しなくても再注文が可能だ。冷蔵庫のビールが切れかけても、翌日にはビールが届く。

⇒もう一つの改善点は容易に時間を変えられないところです。ロサンゼルスとニューヨークには時差があります。スマートフォンのように使っている場所の時間に、エコーが自動に合わせてくれれば、ニューヨークなどの東部出張でも使いやすくなります。日本国内では時差がないのでその点はいいのでしょうが...ところでエコースポットのホーム画面では、時計のデザインをスッキリしたものを選んでいます。様々な時計のデザインが用意されていて自由に選択できるので、インテリアとして違和感がありません。おしゃれな置き時計として使えるからこそ日本でも売れるのです。

音声で動かすスマートスピーカーはスマートフォンのような「ガッツリ使用」ではなく「ながら使用」です。寝ながら、仕事しながら、料理しながら、テレビ見ながら使えるからこそ便利なんですね。しかも年々、スキルを上げていくことができます。文章を全部言わなくても片言でも指示できるようになる点も見逃せません。


アメリカのエコースポットの場合、注文が確定するとチェックマークの画面となる。これもかわいい仕様だ。日本の「アマゾン・エコースポット(Amazon Echo Spot)」の商品ページにある動画を見ると、商品注文に全く言及していない。エコーの普及が皆が進み使いこなせるようになったとき、醤油や酒などの商品注文をさせるのだ。アマゾンによるトロイの木馬戦略となる。

⇒当ブログではエコー経由の注文をサザエさんに登場するキャラクター、三河屋サブちゃんに喩えています。サザエさんでは「チワー、三河屋です!」と磯野家の勝手口から入り、「ちょうど良かった。お醤油が切れかけているのよ」などとサザエさんやフネからの注文を受けます。エコーがサブちゃんの役割を担うのです。ディスプレイを搭載したエコースポットは、お醤油の注文でも「注文履歴からこれですね」と商品画像を表示して確認も簡単になります。ビールやお酒の注文でも銘柄を指定する必要がありません。

スキルを上げていくので、いずれ「いつものアレをお願い」で注文できるかもしれません。三河屋やサブちゃんに限らず、小売店経営にとって恐ろしい時代です。エコーがトロイの木馬のようになるのです。エコースポットがキッチンに置かれる時、時計やタイマーとして使われ、音楽を鳴らし、ニュースやレシピ動画を見せ、(2台以上あれば)子供部屋にいる子供に夕飯ができたことを呼びかけることもできる上、簡単に商品注文もできるのです。

 小売業界に携わる方はエコースポットをまずは買って使ってみてください。消費者の買い物の仕方が変わる「地殻変動」は、体験しないことには理解できません。

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