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経団連を知っている人、いますか?

経団連、正式名称は日本経済団体連合会、かつて「Keidanren」と言えば外国のビジネスマンにも通じた日本を代表するパワフルな経済団体であります。

また、日本商工会議所、経済同友会と共に日本の三大経済団体とも言われます。しかし、その存在は会員同士のお仲間集団と化し、メディアに出てくることはほとんどなくなりました。それら団体の長を誰がやっているか、即座に答えられる人がいれば相当の経済通か、オタクであります。

その中で経団連の会長が5月末に東レの榊原定征氏から日立の中西宏明氏に変わりました。ほとんどニュースにならなかったと思います。

経団連に強いイメージを残したのが楽天の三木谷氏のあの発言であります。「経団連に入っていても意味ないしね、正直言って。」であります。2011年の経団連脱退を語ったときでした。

それともう一つ、榊原氏の前任の住友金属の米倉弘昌元会長と安倍首相の不仲、というより、ほぼ敵対関係に陥ったことで政府と経済団体との没交渉化による自滅型地盤沈下もあったと思います。

今回、会長に就任する中西氏は確かに団体の長としての素養、キャリア、資質、実績は問題ありません。問題は経団連のポリシーであります。それは一言でいえば「一流紳士倶楽部」であって、あたかも女人禁制のゴルフ倶楽部の男子更衣室の向こうの小部屋でひそひそ話が繰り広げられるそんな秘密めいた雰囲気であります。

事実、経団連には副会長が18人います。副会長と言いながら企業の執行役員のようなものですが、それでも18人です!そしてその主流はやはり製造業であります。最近は金融や流通も入ってきましたが三木谷さんではありませんが、サービス業はほとんど排除されています。また、会長になるのも製造業からでるのが不文律です。もちろん、女性も外国人もいません。誰でも知っているあの伝統ある企業出身であることが議員バッジのような重さを持っているとも言えるのでしょう。

ちなみに経済同友会には16名の役員中2名女性ですが、日本商工会議所は32名の役員及び特別顧問全員が男性です。もちろん外国人もいません。多くは高齢の方の「最後のご奉公」で逆立ちしても改革なんてあるわけない、という顔ぶれです。

なぜ、経済団体が有名無実になったのか、ですが、かつての日本経済の大動脈という一枚岩が崩れたこととその戦いの地を海外に求めている企業がほとんどであることから政策提言もあったものではないということなのでしょう。ある意味、英語でいう「ベテラン(=Veteran=退役軍人)の会」のようなイメージすらあります。

最近、テレビニュースでよくお見掛けするのは連合の会長、神津 里季生氏。ニュースが左派的になっている証拠でもあるのですが、今更何故連合の会長がメディアで年中取り上げられるのかさっぱり分かりません。

個人的印象としては経団連を含めた経済団体の方々がその会員の利害を考えると不用意な発言ができないということで言葉を選びすぎる結果、何もできなくなっているという印象を受けます。私としては三つの経済団体の調整機能を考える協議会を設定し、大企業から新興企業、中小企業を網羅した日本全体の経済経営のベネフィットを考える委員会となり、政権の諮問機関としてのポジションを明白にすべきでしょう。さもなければ存在価値はなくなるでしょう。

大構造改革は実は政権が抱える問題以上に経済団体そのものの体質にあるのではないでしょうか?

では今日はこのぐらいで。

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