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IT復興円卓会議「ボランティア」(3/6)

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IT復興円卓会議ニコニコ生放送、【第5回:ボランティア】。3回目。http://live.nicovideo.jp/watch/lv59798260
富士通野口直昭さんボランティアインフォ藤代裕之さん情報支援プロボノ・プラットフォーム会津泉さん、菊池尚人さん・中村伊知哉。

(菊池)富士通はなぜボランティア活動に動かれたのでしょうか。

(野口)実際に現場に行ってその空気感を直接肌で感じると言うことをしないと、色々なところでお客様と接する仕事であるところの我々は何も語れまいということで、私が役員に提言をしました。ただ、新入社員を送り込むということは申し上げていません。

(中村)企業の社会貢献活動をCSRと言いますが、企業とボランティアというところで言うと、今一つしっかり噛み合っていないのではないかとも感じています。

(野口)仰る通りだと思います。CSRとボランティアはイコールなのかニアリーなのか、誰もわかっていないのではないかと思います。

(会津)敢えて申し上げると、企業のボランティア活動を横につなげるコーディネーションが全然出来ていないのではないでしょうか。なので、一部地域だけが支援を受けられず取り残されるという事態が起こるのです。これはIT業界に限ったことではありません。事前に枠組みが出来ていないと難しいと思いますが、どうしても実際にやり易いところ、ポイントを稼ぎやすいところに企業は目を向けがちです。それがいけないということではなく、更にもう一歩前に進めるとどうか、というところを企業は考えないといけないのではないでしょうか。

(藤代)「ボランティア」という言葉が問題を内包しているとも考えられます。「ボランティア」と聞くとどうしても「お金・タダ・無料提供」というような、美しいストーリーを求められてしまうのです。私は企業戦略としてCSRを捉えればよいと思っています。例えば被災地ではamazonを使ったことが無い人がたくさんいたと思いますが、この支援活動を通じ、東北のamazonユーザーは増えていくでしょう。グーグルもそうですよね。支援を通じて、サービスのユーザーは増えていくでしょう。そういったことが覆い隠されてしまうのが問題です。

(中村)CSV(created shared value)という、ポーターが提唱している概念があります。意味としては企業の本業に近いところで社会貢献をすれば、利益が本業に還ってくるというようなことなのですが、そういったリアリティのある話をしなければダメなんじゃないでしょうか。

(会津)もう一つリアリティということで申しますと、今回の震災は企業のBCP (business continuity plan)を考えている人たちにとっては非常に良い訓練になったと思います。ただ、これを一過性のものとしてしまうと災害のたびにあたふたすることになってしまいます。特に日本では災害がよく起こりますので、震災で学んだことに継続性を持って企業は取り組んでいくべきだと考えます。

<質疑応答>
Q—NPOと社会福祉協議会がそれぞれボランティアを募集しているようですが、棲み分けはできているのでしょうか? 社会福祉協議会はボランティアが休止したりもしているようですが、ボランティア活動の情報発信は現在どのように行われているのでしょうか?

(藤代)社会福祉協議会の主業務は、高齢者の見守りと障害者のための政策実行です。そして災害時のような緊急事態においては、災害ボランティアセンターをつくることです。従って、現在は復興のフェーズにあるので、災害ボランティアセンターをクローズしているのです。

(菊池)あまり報道されてはいませんが、地方自治体で激甚なところの管理職は、燃え尽き症候群やうつ病などで現場を辞したりしている状況もあるようです。そしてそもそも社会福祉協議会も藤代さんが言われていたように成り立ちが高齢福祉のための組織なので、あそこにボランティアを受け入れさせようということ自体が極めて難しいのではないでしょうか。それよりは自主防災組織など、より防災に適したボランティアの受け入れ組織を再構築する方がよいのではと思います。

(会津)今ここは東京のスタジオで、被災地ではない場所です。そもそもあれだけの被害を受けたということは、物だけではなくシステムや組織も含め、様々なところが壊れているということです。従いまして現状の被災地自治体の問題点を、安全であるこの場所から議論することに私は抵抗を感じます。阪神淡路大震災の際も自治体職員の方で自殺をしたりうつ病になったりした方は多数いらっしゃいました。ですので、こういった議論は、今までの災害で培った経験をベースとしたうえで、行政の仕組みや国の仕組みを一緒に考えていくべきでしょう。

Q—Twitterを使って情報発信を行っている仮設住宅の自治会があります。そのようなまとめサイト・ポータルサイトを作るようなボランティアはないのでしょうか?
(賀沢)まさに外部の方かたらグーグルに作っくてくれ、というお話を頂くことがあります。しかし、我々がやるというよりも、既に「道具」は揃っているので、こういったものが自然発生的に出てくる社会というのが強い社会だとも思います。とはいえ、そうなっていくまで待つのかどうかは判断が難しいところですが。

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