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アングル:米中貿易戦争でひと儲け、人気の「空売り銘柄」は

Saqib Iqbal Ahmed

[ニューヨーク 20日 ロイター] - 貿易を巡る米中対立がエスカレートし、米国株式市場には激震が走ったかもしれないが、一部投機筋は全面的な貿易戦争にさらされる米企業に対する絶好の空売り機会だと捉えている。

航空機大手ボーイング<BA.N>、自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>、カジノ運営大手ラスベガス・サンズ<LVS.N>、宅配大手フェデックス<FDX.N>、アグリビジネス大手ブンゲ<BG.N>など、中国との緊張の高まりにより痛手を被る可能性がある米国企業の空売り建玉は今月、増加していると、分析会社S3パートナーズは指摘。

「空売り銘柄の変化は、貿易を巡る緊張の高まりと直結していると思う」と、ニューヨークにある同社で調査を率いるイーホリ・ドゥサニウスキー氏は言う。

空売り投資家は、株価下落後に安く買い戻すことを期待して、手元にない株式を借りて売ることで、利ざやを稼ごうとする。

トランプ米大統領は15日、500億ドル(約5.5兆円)相当の中国製品に25%という高額な輸入関税をかけると発表。これを受け、中国も同様の措置を取ると直ちに反撃した。

さらにトランプ大統領が18日、もし中国が報復するなら、新たに2000億ドル相当の中国製品に10%の追加関税をかけると脅しをかけると、緊張は一段とエスカレートした。

ビジネスの大部分を中国に依存する多国籍企業は、貿易戦争となれば、とりわけリスクにさらされるとみられる。

S3のデータによると、米国で最大の対中輸出企業であるボーイングの空売り残高は6月時点で3%増、GMの場合は12%と急増している。

しばしば米国経済の指標とされ、貿易戦争リスクの高まりで株価に圧力がかかっているフェデックスの空売り残高は今月、8%増加している。

強化ガラスなどで知られるコーニング<GLW.N>の空売り残高も4%の増加。一方、中国の特別行政区マカオから収益の多くを得ているラスベガス・サンズは20%増えている。

また、収益の大部分を中国に依存する傾向にある米半導体業界も、空売り対象とされている。15日以降、最も大量に空売りされた中にエヌビディア<NVDA.O>とマイクロン・テクノロジー<MU.O>も含まれている。

(翻訳:伊藤典子 編集:下郡美紀)

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