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慶応卒「野村グループ」エリート社員CAを監禁・暴行の非道

《トイレに行きたいという申し出を許さず、男は自分の目の前で小便をするように強要した》
《髪を引っ張り、殴る蹴るの暴行を加え、調教しようとした》
《男が眠るまで起きているよう求め、屈辱的な日課リストの実行を命じた。その中には彼に性的満足を与えることや、就寝前のセックスを求めているかを女性から質問することも含まれていた》

 2013年、英国で発生した監禁レイプ事件は、被害者である客室乗務員(CA)の女性がロンドン中心部、パディントン・ポリスステーションに駆け込んだことで発覚した。

 女性は2013年9月13日から16日までの4日間にわたり、性的強要を受けた時間・日付、暴行を受けた際の傷を携帯カメラに記録しており、証拠写真が交際相手の男を逮捕する決め手となったという。英国では、男が前述のような疑いで裁判にかけられていると報じられている。そして事件から5年ーー。

「Rapist banker(強姦魔の銀行家)」

 英国の大衆紙「デイリー・ミラー」に煽情的な見出しが躍った。2018年3月23日、英国で開かれていた事件の裁判にようやく審判が下されたのだ。

「被告人を11年の禁錮刑に処す」

 罪状は、前述のCA女性に対する性的暴行。異常な内容もさることながら、このレイプ事件が注目を集めたのは、荻原岳彦被告(40)が「ノムラ・インターナショナルplc」に勤める日本人であったこと。

 同社は野村證券をはじめとする金融最大手の野村グループの英国現地法人であり、彼はそのエグゼクティブディレクターの地位にあったのだ。

 現地では、「世界的な影響力を持つ自国企業が関わる事件のため、日本大使館からも裁判を傍聴に人が来ていた」と報じられている。

 傍から見れば順風満帆のエリート人生を送ってきた荻原被告という男は、どういう人物なのか。千葉県にある彼の実家近くで、中学までの荻原被告と接してきた近隣住民によれば、元気なリーダー的存在の少年だったという。

「たーくん(荻原)は昔から明るくてユニークな子供でした。へんな言葉遊びで皆を笑わせる人気者でしたよ」

 ところが難関を突破して進学した開成高校では評価が一変。開成といえば、東大進学者数日本一を記録し続ける神童揃いの高校だが、同級生たちの荻原被告に対する印象は総じて薄い。

「僕も高校からの入学組だけど、(荻原被告は)暗い顔をしていたという印象しかない」
「彼はサッカー部に入部していたはずだが、同じクラスだったサッカー部員もその存在を覚えていない」(ともに高校時代の同級生)

 高校卒業後、慶応大学・同大学院に進学した荻原被告。
 判決を言い渡された際、傍聴席で泣き崩れる妻に「グッバイ」と別れを告げたという。裁判では性的暴行容疑を終始否認し、被害女性の訴えを架空のものと退ける主張を貫いていた。

 曲がりなりにもキャリアを積み上げてのエリート人生だったが、元社員に対する会社の反応はそっけない。

「本件に関しては、コメントは差し控えさせていただいております」(野村ホールディングスのグループ広報部)

 11年の実刑は、長いのか、短いのか。

「今回の刑を日本の罪名に置き換えるなら、暴行罪、傷害罪、監禁罪、強要罪、強制性交等罪。11年という量刑は妥当でしょう」(佐々木好一弁護士)

 荻原被告が高校の卒業文集に寄せたタイトルは「Cherish the day.(一日一日を大切に)」。異国の法廷で、元エリートはこの言葉をかみしめたに違いない。

(週刊FLASH 2018年6月5日号)

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