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投資の時間分散にはあまり意味が無い


「投資する時には、いきなり全額を投資しないで何回かに分けて買った方がよい」という時間分散が主張されることがあります。

しかし、(完全に無意味とは言いませんが)これは本質的にはあまり意味がありません。

基本的な指摘は山崎道場(Yomiuri Online) の以下の記事あります。
 ・第31回 「時間分散して買う」のは有利なのか
 ・第32回 「ドルコスト平均法」を検証する

これでも十分なのですが、それだけでは芸が無いので一つ意見を書かせてもらいます。


時間分散投資後のリスク問題があります

仮に30歳の人が2400万円の資産すでに持っていて30年間の投資をすることを想定します。
資金投入の時間分散を考えて、毎月200万円ずつ1年間にわたって2400万円を投入したとしましょう。

その1年間に限れば、相場の上がった時にも下がった時にも買うので、1年間の中では割と平均的な価格で買い付けができます。そういう意味では時間分散によって割高な局面で買ってしまうことを回避できたと言えます。

しかし、30年間の投資期間全体で見たらどうでしょうか?
「一括投資」も「1年間の時間分散投資」も1年後にはフルインベストメントで、残り29年間は相場変動の影響を全部受けます。
初めの1年間だけ分散できていれば良いという話ではないでしょう。
30年という期間から見るとその1年間が相場の高値圏ということもあります。30年間の長期チャートを書いた時にたった1年の中で買うタイミングを分けておいたことによってリスクをどれほど低減できているというのでしょうか?


完全な時間分散の効果を得たいのであれば、投資期間全体に分ける必要があります。2400万円の資金なら、毎年80万円ずつ30年間にわたって購入していけばドルコスト平均法の効果が万全です。

しかし、この場合は圧倒的な機会損失が発生します。では半分の15年では?これでも機会損失は大きいですね。では10年では?5年では?3年では?

結局は、時間分散をしても資金投入完了後のリスクはそのまま受けます。かといって時間を延ばせば延ばすだけ機会損失が増えます(プラスリターンを想定するならば不利)。

「一括投資の高値掴→大損」が困るのであればリスクの取りすぎでしょう。投資資金を2/3にしたり、リスクの低いポートフォリオにするべきかと思います。

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