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あなたは「難しいことを分かりやすく説明」出来ますか?~池上解説を身に着ける方法~

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「記事を書く上では池上彰さんを参考にすると良い」

「池上解説は執筆の役に立つ」

普段こんな風に執筆指導をすることがある。「要するに池上解説みたいに難しいことを分かりやすく説明しろって意味でしょ」と思った人も多いだろう。

もちろんその通りなのだが「難しいことを分かりやすく説明する」を実践するのはかなり難しい。TVで池上彰さんのような人が他に居ないことを考えるとその難易度は理解して頂けるだろう。そして「難しいことを分かりやすく」は難しいだけではなく、誤解もかなり含んでいる。

「池上解説」の番組がゴールデンタイムで流れていることを考えれば、難しいことを分かりやすく説明できた場合、そのコンテンツはテレビであろうとウェブであろうと極めて高い価値を生む。

池上解説のような記事を書くにはどうしたら良いか? その本質に迫ってみたい。

■「池上解説」という専門性。

池上さんが有名になったきっかけはNHK教育で放送されていた「週刊こどもニュース」だ。子ども向けにニュースを解説する番組を11年間も続けたことで「難しいことを分かりやすく解説する」ノウハウを獲得し、同時にその高い価値に気づいたのではないかと思う。

池上さんがNHKを退職したきっかけは、解説委員になりたかったが専門分野を持っていないから無理と上司に言われたことであるとインタビューで答えている。しかし池上さんは難しいことを分かりやすく解説するという「専門性」を持っていた。それが池上解説だ。

「難しいことを分かりやすく解説する」。一言で終わってしまうようなスキルだが、その意味する所は実は極めて深い。

当初、執筆指導で池上さんのように難しいことを分かりやすく書くように、とアドバイスをしたところ、アドバイスの意味を誤解して「簡単な話」を書いてしまう人もいた。

自分が執筆指導をするのは税理士や社労士、司法書士、FPなど、マネーやビジネス系の専門家だ。一般読者向けに情報発信をするのであれば、分かりやすく書くのは当たり前と言えば当たり前だが、ここで「分かりやすく」ではなく「簡単な話」を書いてしまうとどうなるか。

簡単な話とは、わざわざ聞くまでもない話、専門家に解説してもらうまでもない話だ。もしそういった内容を一生懸命書いている税理士とか社労士が居たらどう思うか。「この人は簡単な話しか出来ない人」「難しいことを理解してないからこんな低レベルな話を書いている」と思われてしまう。簡単な記事を書いてしまうと(子ども向けを除けば)わざわざ手間をかけて情報発信をする意味がないどころか、マイナスの効果しか生まない。つまり「分かりやすい」と「簡単」は全く意味が違うということだ。

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