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  • ヒロ
  • 2012年01月28日 10:00

車掌は何故スポーツ紙を読んだか?

私は時差の関係でバンクーバーの昼時間に日本の早朝の民放ニュースを見ていますが金曜日はニュースネタがなかったのか余りにもつまらないニュースに逆に反応したくなりました。

コトはJR北海道管内。車掌が業務中にダルビッシュの記事が気になり、スポーツ新聞を読んだ、とそれだけです。そして、JR北海道では相変わらず続く社員意識の低迷に指導強化を図るとコメントしています。問題はこれがどうして早朝のニュースで一番に報道されなくてはいけないのか、この民放の程度の低さにむしろ頭に来ております。

早朝ニュースというのは日本が夜から早朝にかけて日本や世界で起きたさまざまな事柄を報道するのが普通だと思うのです。もちろん、経済や政治ネタがお好きではない、という方もたくさんいらっしゃいます。しかし、報道は事実をその重要度にあわせて視聴者に伝えることに意味があります。その点で私はプリプリしています。

ですが、放送局への不満をぶつけるのが今日のメインテーマではありません。私がこのニュースを観て思ったことは別にあります。それは、

新聞を読んだ⇒乗客にちくられた⇒全国区で報道された⇒JRは平謝りし、従業員に再教育を徹底する⇒従業員はよりマニュアルに縛られ機械同然の仕事をする⇒仕事に創造性はなく画一的で革新もないだろう⇒この会社は伸びない

という流れであります。日本の企業はいまや開かれた情報化の中で全ての社員の行動は見られている、だから、世間体よく振舞わないと企業イメージが損なわれるとする企業行動に対して一つのテーマを掲げたいと思います。

社員教育は縛るのが良いのか、教育して判断力をつけさせるのが良いのか

日本は往々にしてマニュアルにて縛ります。「そう書いてあるのだからそうやれ!」と上司に指示されます。説明はなく質問にも答えてもらえません。社員は縛るようにするわけです。何故でしょう?指示するのが簡単だからです。いちいち説明して説得しなくてもよいわけです。

北米の場合、私が知る限り教育が主流となってきています。ある意味、よくも飽きずにここまで社員教育をするというぐらい頻繁にトレーニングセッションがあります。そこでは社員が社員として行う道徳観、社会観、企業倫理を踏まえてその企業の方針ややり方、そしてその業務を遂行するための知恵を考えさせます。

冒頭の乗務員を教育する場合、「マニュアルを覚えこませる」ではなく、仕事のありがたみをまず理解させ、自分の仕事にプライドを持たせます。真摯な態度で安全体制や企業の社会への貢献とは何か、ということを徹底的に教え込むわけです。

私は北米型はワークすると思います。なぜかと言えばマニュアルは必ず穴(バグ)があり、また、他人に見られていない場合はマニュアルはただの紙でしかないことすらあるのです。

一方、考える力や倫理観をもって業務に打ち込めばニュースにあるように車掌が乗務中に新聞を読む行為には至りにくいのではないでしょうか?

最近いろいろな読み物をしていると働く人々が必ずしも仕事に情熱を燃やしていない記述に出くわします。「期待した仕事とは違った、だけど食べるために仕事をする」と。何故でしょう?私は企業が従業員を機械化させてしまい、本来考えることの出来る人間の頭脳を「使うな」と封印していることに一つの原因がある気がしています。

マニュアル作業は短期間で仕事を覚えさせるにはよいかもしれませんが、本当の意味での業務のクオリティは上がりにくいことに気がつく会社は出てくるのでしょうか。

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