記事

RADWIMPSの新曲「HINOMARU」に関するから騒ぎについて

2/2

そして最も重要なのは第3項である。第3項ではそれらに反対する手法として「自己規制に陥らないこと」を用いるとしているのである。つまり第1項では検閲は民主主義と相容れないと明確に批判しつつも、第2項では市民による圧力や干渉そのものに対しては批判をせず、図書館自身が自主規制という手段を安易に用いないことにより図書館の自由を守る。そう述べているのである。

これは「サヨクはRADWIMPSの曲を歌うなと言うな!」などと、一部の主張そのものを露骨に禁止しようとしているのとは正反対である。市民が図書館に対して「あの本を入れるな」とか「この本を入れろ」と主張すること自体は批判せず、図書館側が安易な自主規制を用いないことによってこれに対抗している。

「あいつの主張が表現の自由を貶めている」などと他者を指ささなくても、表現の自由は守ることができるし、表現の自由を守ると称して、他人の「批判」という表現の自由を抑圧することに、図書館の自由に関する宣言では与していないのである。

最初に言ったように、問題の実態としてはRADWIMPSがHINOMARUという名前のクソダサい愛国風味の馬鹿げた歌詞の曲を出したというだけのことである。これが批判されるのは当然のことであると言える。

ところが、それに対する批判を政治的に利用する人たちを利用して、大騒ぎしたせいで必要以上のおおごとのように認識されてしまっている。また、それを利用して他人の表現の自由を抑圧しようとしている人たちがいる。

今回の事件は騒ぐ人たちの認識が、極めて空疎だという現実を示している。願わくば、騒ぎに便乗した人たちが、自分たちの認識不足を実感して反省しますように。

あと、古くからのRADWIMPSのファンの方々が肩身の狭い思いをしませんように。

*1:RADWIMPSの新曲「HINOMARU」抗議行動に批判炎上(ニコニコニュース)
*2:RADWIMPS HINOMARU 歌詞(J-Lyric.net)
*3:RADWIMPS炎上騒動 - ボーカル・野田洋次郎さんが謝罪(blogos)
*4:HINOMARUに抗議するライブ会場前アクション(Twitter)
*5: RADの「HINOMARU」騒動、抗議集会に発展か 告知の主催側「2度と歌わないこと求める」(J-CASTニュース)
*6:(小田嶋隆 Twitter)
*7:(松浦晋也 Twitter)
*8:【福岡】RADWIMPS、ライブでHINOMARU披露「自分の生まれた国を好きで何が悪い!」と絶叫(Share News Japan)
*9:【赤木智弘の眼光紙背】いただきますを言わず、笛や太鼓で給食を食べる学校って、本当にあるの?(赤木智弘 BLOGOS)
*10:図書館の自由に関する宣言(日本図書館協会)

あわせて読みたい

「RADWIMPS炎上騒動」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    老害タグを茂木健一郎氏が批判

    BLOGOS しらべる部

  2. 2

    電通本社ビル売却検討 何が衝撃?

    かさこ

  3. 3

    不安煽るワクチン報道に医師呆れ

    中村ゆきつぐ

  4. 4

    高額ギャラ原因?芸能界リストラ

    渡邉裕二

  5. 5

    政治に怒らぬ若者 そのワケは?

    BLOGOS編集部PR企画

  6. 6

    リモートワーク全否定企業が危機

    城繁幸

  7. 7

    ワクチン接種した日本人の感想は

    木村正人

  8. 8

    ポリコレ求める人が無視する事実

    PRESIDENT Online

  9. 9

    小池都知事に「政治家じゃない」

    文春オンライン

  10. 10

    給付金は必要 麻生氏発言に抗議

    田中龍作

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。