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日本が失望する結果に―米朝首脳会談

米・トランプ大統領と北朝鮮・金正恩委員長の首脳会談が終わりました。歴史的な出来事であり、前向きに評価したいのはやまやまです。「世界にとっても、日本にとっても、画期的な成果があった」と喜びたいのです。しかし、残念ながら、そうもいかないようです。

結果を端的にまとめると、こういうことでしょう。

 「北朝鮮は米本土に届く長距離ミサイルの開発を止める。米国は米韓軍事演習を停止する。経済支援は日本と韓国がやる。以上」

日本が期待したのは、①核(「完全かつ検証可能で不可逆的な」核放棄)②ミサイル(特に日本に届く中距離ミサイルの廃棄)③拉致(被害者の帰還。あるいは解決に向けた前進)―の3点でした。しかし、具体的な成果はほぼゼロでした。

 ※ 関連記事は「宮崎タケシのブログ」 https://ameblo.jp/miyazaki-takeshi-gunma/

①の非核化は、「検証可能で不可逆的な」が共同宣言に盛り込まれていません。完全な核放棄だけなら、過去に何度も約束されてきました(守られていませんが)。かつ、「朝鮮半島の非核化」なので、米軍による韓国への核持ち込みも禁止です(いま現在もそういうことになってはいますが)。なので、北朝鮮が特に何か譲歩したとはいえません。

②のミサイルは、北朝鮮はミサイル実験場の破壊を約束しており、米本土に届く長距離ミサイルの開発は停止されます。しかし、日本に届く中距離ミサイルは保有済みであり、日本に対する直接の脅威は低減しません。

③の拉致問題は、トランプ大統領が「提起」したそうですが、これは「安倍首相(日本)が解決を強く望んでいる」を伝えたということのようです。米が解決を要求したわけではなく、北朝鮮が前向きな反応をした様子もありません。トランプ氏は記者会見で「北朝鮮が今後取り組んでいく」と言っており、「そっちでやってくれ」ということなのでしょう。

結果としては、「金正恩氏の国際外交デビュー」という以上の意味はそれほどなかったように思います。北朝鮮は体制保障を取り付け、米国は長距離ミサイルの開発中止を得たので、両国にとっては最低限の成果が上がったとは言えそうですが、日本の国益に資する成果があったかというと、首をかしげるほかありません。

それにしても、公表されている文面を読む限り、米国がベタ降りしたように見えます。相手が普通の国であれ、信頼関係の醸成に応じて書かれていないこともやってくれることが期待できますが、過去の北朝鮮外交を見ていると、書いていること以上は決してやらない気がします。トランプさん、こんなに譲歩して本当に平気なんでしょうか?

もちろん「極東情勢の安定化」は、大きな目、長い目で見れば、日本にとってプラスではあるのですが…。ごくごく当たり前のことですが、結局、日本の国益を守るための外交は他国に頼らず自らやる以外に方法はない、ということを胸に刻むしかありません。

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