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武道必修化は愚策そのもの

 今年4月から武道が必修化されます。
 安倍政権のときにできたこの武道必修化、安倍晋三元首相のタカ派思想そのものの具体化でしょう。
 武道は、柔道、剣道、相撲からの選択だそうですが、どれもお金がかかります。
 全て自己負担になるのでしょう。給食費すら未納問題が生じている中で、何故、このような負担を強いなければならないのか、その発想は気違い沙汰です。

 また柔道の危険性は、これまでも多く指摘されています。
 次のブログがとてもよくまとまっているので紹介します。
 村野瀬玲奈の秘書課広報室
 学校での武道指導への疑問と注文

 多くの危険性が指摘されながら、思いつきによって導入が決められた武道。
 危険であるという声に対し、政府の対応は、
 「柔道指導に警察OB 文科省検討 安全対策充実図る」(産経新聞2012年1月22日配信)
だそうで、いかにも場当たり的です。
 警察OBの「再就職先」になるということで、また多額の予算を使うことにもなるのでしょうが、安全対策など考えてもいなかったことを露呈しています。
 しかも、ある程度、身体の出来上がった高校生ではなく、中学での必修化ということ自体も問題です。

 ところで、このような武道の必修は非常に問題です。
柔道必修、未経験教員から不安…講習充実望む声」(読売新聞2012年1月24日配信)では、
 「ただ、必修化そのものを否定する声はほとんどない。三重県尾鷲市立中学の男性教員(52)は「他のスポーツ以上に礼儀作法を学べる。自分を鍛えるためにも経験してほしい」、岐阜市立中学の男性教員(38)も「受け身を習得すれば、日常のけがの防止にもつながる」と意義を強調する。」
 だそうですが、礼儀作法を学ぶ手段が武術とは、いかにも時代錯誤であり、思い上がりも甚だしいと言わざるを得ません。他のスポーツへの冒涜でもあります。
 内柴正人氏をみても「礼儀作法」とはあまりにかけ離れすぎています。
 ましてや事件になった練習中の小学1年の男児(当時6歳)に立ち技をかけ、後に死亡させたものなどは、とてもスポーツの発想とは思えず、そのような指導者とは一体何なのかとは思わずにはいられません。
 「受け身」と言っても、「受け身」だけを修得するわけではありません。
 「お家芸」なる発想であるならば、既に時代遅れそのものであるし、このような復古的な発想で、一体、教育の何を再生したいのでしょうか。

 特に日本のスポーツ界では、先輩後輩という上下関係であったり、根性論であったり、おおよそ前近代的な発想が横行しています(今なお、暴力事件で、甲子園出場辞退があることは嘆かわしことです。)。パワハラ、セクハラの温床でもあり、「礼儀作法」とは程遠いといえます。
 まるで軍隊のような世界であり、私は、武道必修という発想には、内向きな軍国主義思想がプンプンに臭う発想であり、徴兵制度の前提としての導入ではないかと思わずにはいられません。
 このような有害な武道必修は、即刻、やめるべきです。

参考
徳岡宏一朗弁護士のブログ
安倍晋三政権の後遺症 教育基本法改悪→今年から中学での武道必修化で学校死亡事故多発か

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