- 2018年05月28日 21:02
ひきこもりが働く上で必要な、企業からのサポートと当事者の視点とは何か
1/2ひきこもりの人が働く上で、どんなサポートが必要でしょうか。
そのことについて参考になる、経営者のブログを読みました。
この方は、元ひきこもりの人たちを複数採用しています。
引きこもりのノリの話
引きこもりの人の採用・募集
引きこもり三四郎の結婚
元ひきこもりの雇用における、実際のサポート例
参考になる箇所を、箇条書き+引用します。
- Aさんの場合
- ・母親が、電話で面接を申し込んだ
- ・当日10分前に母親から「息子が家から出られない」と電話があったが、本人に電話を代わってもらって「とりあえず来てみたら」と誘ったら、その日の夕方に現れた
- ・なんとなく(職場である)ホテルに居着くようになり、客室の掃除を手伝うようになった
- ・パソコンが得意だったので戦力になった
- Bさんの場合
- ・母親が従業員で、母親に連れられてやってきた
- ・1日4時間の勤務から始め、徐々に時間を増やした
- ・Bさんの「ひきこもりの従業員のブログ」を見て、他のひきこもりの人も応募してきた
元々うちのホテルは、学歴、年齢、性別、経験を不問としてきた。
採用の基準は、真面目さとやる気である。
引きこもりの人は、このどちらも備えている人が多い。
真面目なゆえに引きこもりになっているし、強いやる気を持っているひとが多いのだ。
ただ、その表現が上手くないし、対人関係に慣れていないのでトレーニングが必要だ。朝、起きられない
通勤の電車が苦手
休憩時に他のスタッフに気疲れする
人の目が見れない
反応が薄いなどを理解して、少しずつ慣れてもらう必要がある。
はじめは少し面倒だが、慣れてもらえれば戦力になることが多い。誰でも、ずっと家にいて他人と接していなければ、慣れるのに時間がかかる。
うちのホテルでは、そう思っていきなり働くのでなく、はじめは慣れてもらうことに徹している。
ラブホテルは、引きこもりの人に向いている仕事なんだと思う。
サービス業だけど、接客がほとんどないからだ。(中略)
うちは小さな会社だから、引きこもりの人を支援しようというつもりでなく、戦力になるから採用している。
ひきこもりが働く上で必要な、企業からのサポートとは何か
このブログを読んで、ひきこもりの人が働く上で、企業側に必要なサポートは下記ではないかと思いました。
・親が面接を申し込んでも気にしないこと・面接や初日の勤務が最も精神的に負担だろうから、面接時間や勤務時間などをアバウトに設定すること
・勤務に慣れるまで様子を見ること
普通の企業から見ると、特に1がハードルが高いかもしれません。
そのため、この点において支援者が、親と企業を結ぶ役割ができるといいと思います。