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私は黙らない──#MeToo(雨宮処凛)

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「#私は黙らない0428」にて。(提供/雨宮処凛)

「どんな仕事にも人権がある!」
「セックスワークはお仕事です!」

4月28日、東京・新宿アルタ前にはそんなコールが響き渡った。元セックスワーカーの女性は、「そんな仕事」と蔑むのではなく、「そんな」を「どんな」に変え、「どんなことが変わったら、この仕事が安全になるのか」一緒に考えてほしい、と訴えた。

この日開催されたのは、「#私は黙らない0428」。財務省の福田前事務次官のセクハラ問題を受けて急遽企画された街宣だ。参加者たちが掲げるプラカードには「#MeToo」「セクハラ許さん」などの言葉。司会の女性は開催趣旨について、述べた。

「性暴力は、私たちにとって身近なものです。被害に遭うと常に被害者側に落ち度を求められ、『そんな格好をしていたから』『男の部屋に行くなんて』『自己責任だ』と言われます。何か発言したり行動を起こしたりすると、発言の中身ではなく、必ず私の容姿についてとやかく言われます。私が自分の頭で考えて語ることと私の外見はなんの関係もないのに、主体性を持つ人としてではなく、モノとして消費されているように感じます」

午後4時に始まった街宣では、女子高生、主婦、ゲイの男性などがスピーチ。また、「同性のセクハラを指摘する」ことの大切さを訴える男性も登壇した。

最後に登壇したフェミニストの和香子さんは、自身のレイプ被害について述べると、涙ながらに続けた。

「自分の叫びも身体の痛みも、身体の震えも全部しっかり覚えてる。壊れてしまったお気に入りだった金の時計も、すぐそこにあるホテルの部屋のドアが遥か遠くにあるかのように見えていたことも、全部全部覚えてる。被害に遭った直後に言われたこと。『あんたがそんな格好しているからそういうことが起こるんだよ』って。その言葉は私を殺した。私はしばらく死んでいた。そして私はこの国を離れる決意をした。その時私が必要としていた言葉を、私はついに聞くことはできなかった」

気がつけば、周りの女性たちはみんな目頭を拭っていた。嗚咽(おえつ)をこらえながら、和香子さんは振り絞るように続けた。

「私の痛みは、あなたの消費のためにあるわけではない。私の選ぶ洋服は、あなたへの招待状でもなければ許可証でもない。私は棚に陳列された商品ではなく、笑顔を貼り付けられた人形でもなく、自分を定義するということを覚えた私は、お前の、お前みたいなやつの一時的な欲求とシステムにコントロールされた物言いに負けることはない!」

地鳴りのような拍手と歓声が辺りを包んだ。この日、何かが確実に始まった。「#MeToo」の動きは、もう誰にも止められないことを改めて確信した瞬間だった。

(あまみや かりん・『週刊金曜日』編集委員。2018年5月11日号)

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