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ジャーナリズムは嘘で売るな!――元警視庁刑事・北芝健

AP

「Facebook」の創業者で会長兼CEOのマーク・エリオット・ザッカーバーグが人工知能を活用し、利用者の指摘を受けて商売にケチつけられるのを未然防止する取り組みに出た。

コイツ、なかなか動きが良い。2018年の1月から3月には、イスラム国やアルカイダに関連する投稿を200万件ブッ潰した。これは凄い事だ。

昨年2017年12月までの3ヶ月、つまり10月、11月、12月はイスラム過激派がガンガン投稿して、その数約100万件。これをザッカーバーグ側が削除しまくったがまだ足りない。どんどん過激派側が投稿してくる。ザッカーバーグ側が渾身の力を振り絞って潰しまくる。

“渾(こん)”と言うのはすべての意だから、カネも人も随分と使ったのだろう。

“負け色見えたら大声出す”は、まるで日本のテレビ

今年34歳になるザッカーバーグは、ハーバード大学を中退という学歴もさることながら頭でっかちのオタクじゃない。学生時代はフェンシングチームのキャプテンだったし、何とも脳と身体をよく使ったようだ。女の子にモテたくて“出会いの場”としての「Facebook」を思いついたようだが、成功した。

成功したらジャーナリストを名乗る連中がケチつける発言を投げつけてくるのはどこの国も一緒。ジャーナリストとかいうフィーリックス・サーモンも、「ザッカーバーグはフェイスブックのトップをおりるべきだ」だとか「ザッカーバーグは株主として過半数の株を支配しているが、それは金融工学のおかげだ」などと言い、「共感力」の不足がある的なことにも言及した。

「へー」である。

「Facebook」の利用者が20億人になったらこんなことを言い始めた。というか、「Facebook」がユーザー情報を流失させられてザッカーバーグが代表として公聴会に呼ばれて、さんざん詰問されていじめられたら、こういう発言て何だ。

ジャーナリストにも色々いるだろ。さまざまあるだろ。だが負け色がチラっと見えたら辞めろと大声出すなんてのは日本のテレビによく似とりゃせんか。

警察が真実を捻じ曲げるなんて恥ずかしい

“ジャーナリストの巣窟”とも言われている新聞も酷評したが、トランプのフェイクニュースを流しまくって売り上げ伸ばした、とトランプ側も市民も言っていた「ニューヨークタイムズ」や「ワシントンポスト」も例外じゃない。

だいたい、フェイクニュースだと後からハッキリわかり、証拠を立てられて反論があっても謝らないなんて恥ずかしすぎる。

かつて「東電OL殺人事件」という事件があって、犯人ではない鑑識データもあったのにも関わらず、小国のネパール人だからと15年間も横浜刑務所にブチ込んだ日本の司法ぐらい恥ずかしい。被害を受けたゴビンダ・プラサド・マイナリは30歳で捕まり45歳まで服役させられた。日本の恥である。司法の汚点である。

でもって、ゴビンダ・プラサド・マイナリが受け取った“ごめんなさいマネー”の額は6800万円。これはネパールの首都に高級な一軒家を持つために必要なカネと匹敵する。

家一軒分で殺人犯に仕立てて15年刑務所に入れて、事件発生当初からシカトされていた、DNAをはじめとする鑑識証拠や事実の捜査資料が出てきても、6800万円でカタをつけちまった。日本は二度とこんなアホなことをしてはいけない。アメリカやロシア、ドイツやフランスにイギリスだったらこういう事は起きない。小国のネパールだからやられた。

ともかく、ザッカーバーグはユダヤ系の名前を持っているからやられたと言っている人もいるが、目立ったら嫉妬して叩いてフェイクニュースっていうんじゃ人類の文化は寂し過ぎる。

TBSでジャーナリストやっていて、伊藤詩織さんを強姦したと写真入りで週刊誌に出た山口とかいう男も、警視庁の刑事部長のナントカという人間が事件を握り潰したと報じられて、日本も恥ずかしい、恥ずかしい。ヤクザの言行不一致とどのくらい違うっつーんだよ。

共同通信社

ジャーナリストだと名乗って、図体のデカイ放送局にいた男が、女を強姦したとハッキリ追いつめられて、その事実を警察キャリアの刑事部長とかいうポジションにある者が握り潰して正しい裁きをひん曲げるなんて、ワシらの生まれ育ったこの日本は一体どんな国なんだ。

弱い者を守れない悪いやつは辞めるべき

私利私欲、我利我欲、地位保全、あとで悪くない待遇を約束、うまく逃がしたるよ、みたいなやり取りで女性1人の身体を乱暴したか否か、人権を侵害したか否かがウヤムヤにされるなんて天道様も喜ぶまい。

警察官、検察官、裁判官は職業倫理を全うし、仕事に誇りを持とう。弱い者をまもろう。悪いやつを打擲(ちょうちゃく)しよう。報道はウソを書かないようにしよう。出来なければ、ペーパーテストに通ったからといって、そのポジションが手に入っても、辞めなければ真っ当な人間ではない。間違っていたらなおす。

ネットで匿名に隠れてウソばかり書いているチキンじゃ期待できんが、司法やジャーナリズムまで真似するな。人は殺してはいかんし、犯してはいかん、そして盗んではいかんのだ。

北芝健(きたしば けん)
元警視庁刑事、一般社団法人日本安全保障・危機管理学会顧問、犯罪アナリスト、作家。東京、葛飾区出身。祖父・両親が医師の家庭に生まれるが、本人は家事を継がず文科系の早稲田大学へ進学。在学中1年間、英国居住をしたのち、中近東・インド・東南アジア・米国…へのバックパッカーとなる。卒業後、貿易会社を経て警視庁入庁。刑事警察。公安外事警察の私服捜査員として事件捜査に従事。現在は大学院講師の傍ら、単行本著作、漫画原作、各メディアでコメンテーターをしつつ、沖縄岡柔流空手を教える。

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