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米朝首脳会談中止—今後とも粘り強い交渉が必要

トランプ大統領が、米朝首脳会談の中止を表明しました。

ポンペイオ氏(国務長官、前CIA長官)が2度も訪朝して、金正恩委員長と会うなど、首脳会談に向けての準備が、順調に進んでいるのではないかという見通しもあっただけに、驚きの声も出ています。

しかし、今回の中止表明は、今までの交渉が無になるということではなく、北朝鮮の非核化という目標を達成するための、1つのプロセスと考えれば、失望する必要はないと思います。粘り強い交渉が求められています。

今、重要なことは、3つ。第1に、我々にとって、最終的なゴール(目標)は、拉致、核、ミサイル問題の解決であり、特に核については、完全、検証可能かつ不可逆的な廃棄を実現すること。

第2に、そのゴール達成のためには、安易に国連安保理決議に基づく制裁の手を緩めることがあってはならない。もちろん交渉ですから、すべての目的が達成されない限り何もしないということは、現実的ではありません。しかし、北朝鮮側が、具体的に意味のある行動をとらない状況で、制裁の手を緩めるようなことがあってはならないということです。

第3に、最終的に武力行使をして、問題を解決するということはあってはならないことです。アメリカの武力行使の被害が及ぶ可能性がある、韓国、日本の両国がしっかりトランプ大統領に対して、歯止めをかけていかなければなりません。

とりあえずは、中止決定がされた米朝首脳会談ですが、その前の南北首脳会談は、一定の成果を生むことができました。そして、米朝間も首脳会談に向けて、ポンペイオ氏を先頭に、様々な下準備のために交渉が行われました。米朝間に確かなパイプができたことは、1つの大きな財産です。今後とも、両国間でしっかりと協議を続けてもらいたいと思います。

日本政府も北朝鮮側としっかりパイプを持って、拉致問題も含め、交渉に取り組んでもらいたいと、心から期待をしています。

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