記事

アングル:北海ブレントが3年半ぶり80ドル台、今後の見通しは

[ロンドン 17日 ロイター] - 17日の原油先物市場で北海ブレント<LCOc1>が2014年11月以来初めて1バレル=80ドル台に乗せた。膨大な量に膨れ上がっていた原油在庫が一掃され、投資家は過去4年間で最も強気になっており、市場では100ドル超えを予想する声も出始めた。

原油は米国の対イラン制裁再開でイランの輸出が大きく落ち込む恐れがあるのに加えて、ベネズエラやメキシコ、アンゴラなどの大手産油国が自主的に生産を減らし、価格が持ち直した。

サウジアラビアが主導する石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどOPEC非加盟の産油国は昨年1月以来、日量180万バレルの減産を続けている。

地政学的懸念の高まりや需給は引き締まるとの見方を背景に、原油価格は2016年1月に付けた27ドルの13年ぶり安値から50ドル上昇。上昇率はこの1年に限っても50%に達した。

先物市場は期先の方が価格が高いプレミアムの状態となっており、投資家やトレーダーが当面供給が需要に追い付かないとみていることが分かる。

サウジは国営石油大手アラムコの新規株式公開(IPO)計画を進めており、原油価格は80ドルどころか100ドルでも良いと表明している。

もっとも、OPECなど産油国は自ら進める価格引き上げ策によって最終的にとばっちりを受けるかもしれない。国際エネルギー機関(IEA)は16日、原油の値上がりの大きさを考えると世界の需要の伸びが鈍化するのは間違いないと警告した。

一方、年初からのドル高で主要な原油輸入国は購買力が落ちている。インドやインドネシアなど多くの国が国内で燃料向け補助金の大盤振る舞いを中止したためだ。

OPECは非加盟国、具体的には米国の供給増という問題も抱えている。米国は今年末には生産量が日量1100万バレルに達し、世界最大の産油国になる見通しだ。

OPECの減産は米国のシェール油生産の増加で効果がそがれており、価格上昇による需要減退も重なることから、IEAやOPEC、米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)はいずれも警戒感を強めている。

北海ブレントの80ドル台乗せは短命で終わるかもしれない。

(Amanda Cooper記者)

トピックス

ランキング

  1. 1

    日本海呼称 韓国の要求は理不尽

    赤池 まさあき

  2. 2

    フッ化水素にみる脆弱な韓国経済

    木走正水(きばしりまさみず)

  3. 3

    三浦瑠麗氏がポリコレの問題指摘

    AbemaTIMES

  4. 4

    非正規は時給1000円 ZOZOの欠陥

    藤田孝典

  5. 5

    大量閉店SUBWAY 景況感に日米差

    MONEY VOICE

  6. 6

    三一運動100年 韓国が反日利用か

    篠田 英朗

  7. 7

    いつまで働く? 定年65歳時代到来

    ヒロ

  8. 8

    仏国内で高まるゴーン氏への批判

    NEXT MEDIA "Japan In-depth"

  9. 9

    サムスンに頼る韓国経済の危うさ

    MONEY VOICE

  10. 10

    子連れ出勤批判 子どもは邪魔者?

    赤木智弘

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。