
[東京 11日 ロイター] - NTT<9432.T>は11日、澤田純副社長が6月26日付で社長に昇格する人事を発表した。篠原弘道副社長は会長に、鵜浦博夫社長は相談役にそれぞれ就く。
会見した鵜浦社長は今回の人事について「大きな舵取りをした後の舵取りを新体制でやってもらいたいというのは2年前からあった」と指摘。「篠原副社長を会長に、澤田副社長を社長にというのは2年前からの構想だった」ことを明らかにした。年明け早々に2人に伝えたという。
同席した澤田次期社長は「鵜浦社長時代には株価は3倍以上、EPS2倍以上、配当2倍以上となった。EPS成長や株主還元、良いサービスを出していくという基本を継承しつつ、新しいことをその延長線上に広げていきたい」と抱負を語った。
鵜浦社長は2012年に社長に就任以降、グローバルビジネスの強化や固定通信サービスの構造改革などに大なたを振るった。
●澤田純(さわだ じゅん)京都大学工学部卒。1978日本電信電話公社(現NTT)入社、08年NTTコミュニケーションズ取締役、12年同社副社長、14年NTT副社長。大阪府出身。62歳。
*内容を追加して再送します。
(志田義寧)