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【読書感想】誰もが嘘をついている~ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性~

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誰もが嘘をついている ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性
誰もが嘘をついている ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性
・作者: セス・スティーヴンズ=ダヴィドウィッツ,酒井泰介
・出版社/メーカー: 光文社
・発売日: 2018/02/15
・メディア: 単行本
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誰もが嘘をついている?ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性?
誰もが嘘をついている?ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性?
・作者: セス・スティーヴンズ=ダヴィドウィッツ
・出版社/メーカー: 光文社
・発売日: 2018/04/27
・メディア: Kindle版
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内容(「BOOK」データベースより)
グーグルの元データサイエンティストが、膨大な検索データを分析して米国の隠れた人種差別を暴くのを皮切りに、世界の男女の性的な悩みや願望から、名門校入学の効果、景気と児童虐待の関係まで、豊富な事例で人間と社会の真の姿を明かしていく。ビッグデータとは何なのか、どこにあるのか、それで何ができるのかをわかりやすく解説する一方、データ分析にまつわる罠、乱用の危険や倫理的問題にも触れる。ビッグデータ分析による社会学を「本当の科学」にする一冊!

通説や直感に反する事例が満載
・黒人への差別表現はグーグルで「頭痛」「経済学者」と同程度検索されている。
・失業者は検索サイトで「職業安定所」や「新しい仕事」よりも、ポルノサイトを探している。
・男女ともにセックス回数を過剰に自己申告するが、結婚生活最大の悩みは「セックスレス」。
・インドやバングラデシュの男性が、ポルノサイトでとりわけ多く検索する言葉は「授乳」。
・ジョークが検索されるのは世間が悲しいムードのときではなく、うまくいっているとき。月曜や曇天・雨天には検索頻度は低く、週末は高くなる。
・名門校にギリギリで合格した人とギリギリで落ちた人の人生にはどのような違いがあるか。
・オンラインのP2P借金サイトでコメントを書かせると、借金を返す人と返さない人は言葉遣いに差がある。踏み倒す人は特定の単語を使う傾向にある

 こちらは「周囲に人がいないのを確認して、パソコンでこっそり検索している」つもりなのに、ここまで自分のことを「知られている」のか……
 この本を読みながら、そんなことを考えていました。

 著者はグーグルの元データサイエンティストなのですが、われわれが日々検索していることは、こんなにビッグデータとして活かされているんですね。
 調べているつもりで、実際は「調べられている」。

 もちろん、個人情報が出ない形でまとめられており、著者も「グーグルはあらゆる特定人物の検索歴も提供していない」と言及していますが。

 そしてグーグル検索は、さまざまなサーベイが示したポスト人種差別の理想郷とは大違いの米国像を明かしている。私が初めてグーグル・トレンドで「ニガー(nigger)」と調べたときのこと。これほど醜悪な言葉などあまり検索されることもないだろうと思っていた(世間知らずと言われても仕方がない)が、見当外れもいいところだった。米国では「ニガー」という単語は、「偏頭痛(migraine[s])」とか「エコノミスト」、「レイカーズ」などとほぼ同じ回数検索されていた。
(中略)
 こうした検索は、年に数百万回も行われている。米国人の多くは、私的な自宅空間では、衝撃的なほど人種差別的な語句を検索している。研究すればするほど、こうした不穏な情報は増えていった。
 グーグル検索の分析からは、人種差別が色濃い場所についての通年が誤っているサーベイや一般通念では、人種差別の本場は南部、それも共和党員によるとされる。だが人種差別的な検索の多発地帯には、ニューヨーク州北部、ペンシルバニア州西部、オハイオ州東部、ミシガンの工業地帯やイリノイの農村地帯、さらにはウエストバージニア州やルイジアナ州南部、ミシシッピ州などが含まれている。だがミシシッピ州でも西部では、こうした傾向はあまり見られない。グーグルの検索データが示唆するところによると、真の分裂は、南対北ではなく東対西なのである。

 また、人種差別主義は共和党員に限ったことでもない。実際、人種差別的検索は、共和党優勢地域のほうが民主党優勢地域よりも多いとは限らない。言い換えれば、グーグル検索は、米国の人種差別地図を塗り替える一助になる。そしてその地図は、一般通念とは程遠い。南部の共和党員は人種差別をより自認しやすいのかもしれない。だが北部の民主党員の多くも、同じほど偏見を示しているのだ。

 そして4年後、この地図はトランプの政治的成功を説明するうえで、非常に重要であることを立証した。

 2012年、私はこのグーグル検索を通じて得た人種差別地図を使って、オバマが黒人であったことの真の影響を検証した。データ明白に示していた。人種差別的検索の多い地域でのオバマの得票率は、彼の前の民主党大統選挙戦候補者として立ったジョン・ケリーの得票率よりもはるかに低かった。当該地域におけるこの関係は、学歴、年齢、教会活動への参加、銃所有率など他のどんな要因でも説明できなかった。そして高い人種差別的検索率は、他のどの民主党大統領選候補の劣勢ぶりの説明にもならなかった。オバマだけに当てはまることだったのだ。

 そしてこの結果からは、実際に大きな影響があったことがうかがえる。オバマは全米で、あからさまな人種差別によってざっと4%の票を失っていたのだ。これは他のどんなサーベイから予想されるよりも、はるかに大きな度合いだった。

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