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警官が酔っ払い連行の衝撃動画「これは保護というより暴行」


【ネットにアップされた動画の一部】


【背中を叩く仕草を見せている】


【警官は誰の味方?】

「起きて、ほら起きて!」──道路脇にぐったり横たわる痩せた高齢男性に、40代と思しき屈強な警察官が強い口調で声をかける。次の瞬間、警察官は腕を男性の背中めがけて大きく振り下ろした。

「バシッ!」「バシッ!」

 周囲に響く激しい音。警察官は、「ほら、歩きなよ!」「ねぇ、ねぇ!」と大きな声をあげながら、さらに男性を激しく叩く。その様子を不審に思って通行人も足を止める中、「足あるんだから歩きなさいよ!」と言いながら、男性の体を激しく上下に揺さぶり続けた──。

 ツイッターに投稿されたこの動画が撮影されたのは、4月下旬の早朝。池袋の住宅街で、「奇声を発して徘徊する酔っ払いがいる」との通報を受けた警察官が到着、男性を“保護”するまでの一部始終である。現場に居合わせ、この動画を撮影・投稿した男性が語る。

「警察官は、自転車を降りるなり男性の首根っこを掴み、男性が転んでもかまわず引きずっていきました。男性は靴が脱げ、履いていたズボンもずり落ちていました。さすがにおかしいと思って動画を撮り始めたんです」

 数十秒後、警察官に制止されて動画は終わる。

「その場で『行きすぎではないか』と言いましたが、耳を貸すこともなく、駆けつけた応援の警察官とともに男性に拘束衣を着せ、連行していきました」(動画撮影者)

 この動画を見た、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏はこう語る。

「私たちの時代には『酔っ払いを上手に扱えればようやく一人前』で、『自分の親や兄弟が寝込んでいると思って対応せよ』と教えられたものです。叩いたり強く揺すったりすれば、下手したら命にかかわる事態にもなりかねない。映像で確認する限りでは男性が警察官に抵抗する様子もないのに、これでは保護というより暴行です」

 警視庁広報課は、「泥酔者を保護するための行為であったと認識していますが、詳細は確認中です」と答えるのみだった。

※週刊ポスト2018年5月18日号

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