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IT復興円卓会議「ボランティア」(1/6)



IT復興円卓会議ニコニコ生放送、【第5回:ボランティア】。
12月1日、今回も赤坂の飲み屋街にある融合研究所特設スタジオからお届けしました。6回に分けてログを届けます。
http://live.nicovideo.jp/watch/lv59798260

パネリスト:
野口直昭(富士通株式会社 東日本復興・新生支援室総括リーダー)
賀沢秀人(グーグル株式会社 シニアエンジニアリングマネージャー)
藤代裕之(ボランティアインフォ アドバイザー/ジャーナリスト)
会津泉(情報支援プロボノ・プラットフォーム代表理事)
菊池尚人(モデレーター)
中村伊知哉(モデレーター)

(中村)第5回目のテーマは「ボランティア」です。「なぜボランティアなの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。東日本大震災では寄付のような身近な支援も含めて様々な形の自発的な支援活動が生まれました。これまでIT復興円卓会議で扱ってきたテーマは、第一回が「ITと行政」、第二回が「メディア」、第三回が「通信・インフラ」でした。これらは、ITユーザーよりもITの提供側の話が中心となっていました。しかし前回放送した第四回は「ソーシャル」をテーマにし、議論が提供側のことよりもユーザーの動きが主軸に変わってきた印象があります。そこで今回の放送では、ユーザーの動きに焦点を当て、ソーシャルメディアに代表されるITが、震災のための自発的支援活動にどのような影響を及ぼしたのかを話してみたいと思っています。

実際に被災地に行って瓦礫を片付けた、炊き出しを行った、物資を送った、寄付をした、被災地で食事をとるなどの消費活動を行った、パーティーを予定していたが被災地を慮って消費を自粛した等、自発的支援活動には様々な形がありますが、これらを広くボランティアと捉え、ITはそれにどう役に立ったか、これからどういう形でITは役に立つのかということを議論します。従って、本日の主役はユーザーの皆様、我々一人一人となります。

本日は被災地と実際向き合って運動をしていらっしゃるゲストをお迎えしておりますので、まずはその実情をふまえてお話し頂きます。主に「ITがボランティアの役に立ったのか」ということを本日の前半で議論し、「今後ボランティアの力を全国で活かすためにはどうすればよいか」ということを後半で議論します。従って、前半は被災地のこれまでの話が中心、後半は全国のこれからの話が中心という構成となります。

<アンケート> 「どんな被災地支援を行いましたか」
 ・現地でボランティア活動を個人として行った
 ・現地でボランティア活動を組織(会社)で行った
 ・寄付情報発信などの後方支援
 ・何もしていない
→後方支援・何もしていないが一番多く、続いて個人として行ったが10%程度
→組織として行ったが0%

<アンケート> 「支援をする動機はなんでしょうか」
 ・惨状が伝わって来たから
 ・ある種の自己満足から
 ・みんながやっているから
 ・会社や所属団体がやるから
→惨状が伝わって来たからが一番多く、続いてある種の自己満足からが30%程度

(賀沢)「ある種の自己満足」と回答した人が意外にも多かったですが、ボランティアに行った人は他人から「それって自己満足じゃないの?」と言われてしまうこともあると思います。そこに対する一種の照れ隠し的な気持ちの表れなのではないでしょうか。いずれにしても何かに突き動かされていたという意味で、惨状が伝わって来たと回答していた人たちとの違いはあまりないのではと思います。

(中村)そうですね。ボランティアに参加していないと回答した人たちも、どう参加したらいいのかがわからないだとか、今賀沢さんがおっしゃられていたような「照れ」もあったのかもしれませんね。

(会津)そこに関しては、ボランティアに参加する余裕が現実的にあるかどうか、ということもあるのではないでしょうか。自分の生活に全く余裕がなければボランティアもできないでしょうし。

<アンケート> 「被災地支援にITを活用しましたか」
 ・した・しない
→したが過半数だが、圧倒的多数ではない(53.2%)

(藤代)震災当時、物資を送るというサイトは数多くありました。その中で私たちは、被災地には物資だけではなく人間も必要だろう、多くの人間を被災地に送ることこそが復興の近道だと考え、ITでボランティア情報を扱っていました。私たちはボランティア情報のデータベースを構築し、ヤフーさん等の大手ポータルサイトにその情報提供を行うということをしていました。実際数多くの方がヤフーさんを見て被災地に行かれたようで、その情報を提供していたのは私たちなので、私たちが被災地に人間を送ることに成功し多様なニーズに応えることが出来たと言えると思っています。ただ、課題は色々ありますので、それはまた後ほど議論させて頂ければと思います。

(会津)自分たちがプロフェッショナルなことで世の中の役にたとう、という考えが出発点で活動をしています。最初は、被災直後、例えばある団体が支援活動をしたいが被災地に行く手段が無いという状況がありました。そこで私たちは情報を使って支援をしようとしている在京の団体に声掛けを行い、団体同士の横のつながりを作りました。そして、被災地に行けないため被災地の状況がわからないという企業を自治体と繋ぐ、ということも行いました。更に自治体と省庁の間に入って情報をおいかける、ということもやっていました。そして最後に被災地の実態行動調査、この場合はITを使えたのかどうか、ということになりますが、いつどこでだれが何をどのようにITを使ったのかということを調査しました。

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