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支持率があれ以上下落しなかったのは、内閣改造の大成果

物の見方ひとつである。

野田内閣の今回の改造は大したことはなかった、普通は内閣改造で支持率が大幅に上がるものだがちっとも変わらないじゃないか、などと批判めいたコメントが出されているが、何もしなければ野田総理に対する期待感が一気に萎んで支持率が20パーセント台に突入することが必至の状態だったのだから、マイナスにならなかった分だけプラスになったということだ。

今回の内閣改造で野田内閣は多少揺らぎが収まったように思う。民主党が解体・分裂への道を走るのは、第一に小沢氏がその気になったときであるが、私の見るところもう一人この人が動けば多分民主党も大きく変わるだろうと思うようなキーパーソンがいた。田中真紀子氏である。

私自身は田中真紀子氏を評価しないが、その発言力、破壊力は結構大きい。壷を心得ているから、時を得れば、真紀子節の炸裂で内閣が瓦解するなどということもあり得た。防衛大臣に田中直樹氏を据えたのは、日本の防衛力強化のため、というより野田内閣の防衛のためだったと評価しておくのがいいだろう。

田中直樹氏が本当に小沢氏の側近であるのであれば、田中直樹氏の入閣で野田内閣の足を引っ張ろうとする小沢氏の動きが封印され、あるいは減殺されることになる。

沖縄をやはり見捨てたな、という印象は変わらないが、それでも野田内閣は直ちには倒れない。今回の内閣改造は、公平に見て野田氏の突破力、指導力を強化することに働く。

こういう状況で自民党の一部から話し合い解散を求める声が出ているようだが、今回は話し合い解散はないと思っておいた方がいい。消費税増税問題、税と社会保障の一体改革、国会議員の定数削減、公務員制度改革、TPP加盟問題など様々なテーマを正面に出してのガチンコ対決、ガチンコ勝負が始まる、と見ておくのがいい。

野田・岡田ラインは、結構強そうだ。選挙になればそこそこに野田・岡田グループが勝利を収める。これから世論調査を何回かやれば分かることだ。小沢氏を支えてきた、専ら風で当選してきた若い人たちは殆どが次の選挙で議席を失うだろうが、野田改造内閣で一定の仕事をして成果を挙げた人は必ず残る。

残念ながら、自民党には国民の期待は戻らない。

こういうことを踏まえて、民主党も自民党も、さらにはその他の政党もそれぞれに選挙の準備を急いだらいい。衆議院選挙が終わらないと、本格的に政界再編の大事業に取り掛かることが出来ないし、安定的な政権を作ることも出来ない。大事な仕事に取り掛かるためには、まずは足元を固めることだ。

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