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アップルの設計思想が間違い:NYの演奏中断事件

 今週火曜の夜、ニューヨーク・フィルの演奏中に、最前列の客が持っていたiPhoneのアラーム音(マリンバ)が鳴りやまず、指揮者が演奏を中断する騒ぎがありました。しんみり聴くべき弱音部分で起きた珍事で、iPhoneに買い換えたばかりの老紳士は「2日間眠れなかった」とニューヨークタイムズ紙に答えていて、サイレントモードにもしていたそうです。それでもアラーム・クロックは作動して鳴る仕組みにしていたアップルの設計思想に間違いありです。

 CNNの「NYフィルの公演中に携帯の着信音、指揮者が演奏中断」はこう伝えています。《マーラーの交響曲第9番を演奏している最中だった。会場にいた観客がツイッターやブログで伝えた話を総合すると、交響曲は最後のクライマックスを過ぎて「音楽と静寂が入り混じる」極めて繊細な場面。タイミングは最悪だったという》《音に気付いた指揮者のアラン・ギルバート氏は手を止めて演奏を中断。会場には着信音だけが響き渡った。ギルバート氏は持ち主に向かって「終わりましたか?」と尋ねたが、返事がなかったため「結構です、待ちましょう」と言い、指揮棒を譜面台の上に置いた。着信音はさらに何度か続いた後、ようやく鳴りやんだという》。着信ではなくアラームでした。

 ブラックベリーからiPhoneに買い換えた直後で、妻がアラームをセットしたことも知らなかったそうです。鳴っているのが自分の携帯電話であることにも指揮者に言われるまで気付かなかったといいます。何と言っても、サイレントモードにしてある安心を裏切った設計の方が絶対に悪いと思えます。ジョブズが生きていたら何と言うでしょうか。

 この件をフェースブックで話題にしていて、日本国内の主要な演奏会場には携帯電話の着信を阻む装置が備えられていると教えて貰いました。携帯は常に基地局と交信して制御情報を得ているので、基地局より強い電波を演奏会場に出して制御を無効にし、圏外と誤認させる仕掛けです。ただし今回の事件には効き目はありません。

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