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衝撃的なスマホ運転撲滅ビデオCM

米国では4月は “Distracted Driving Awareness Month 「不注意運転啓発月間」だったようです。それをなぜ月末の今になって取り上げるかというと、米携帯電話事業でナンバー2のAT&Tが2010年から展開しているIt Can Wait>キャンペーンの新作スポット広告が先週後半から始まっているからです。

たまたま、そのCM動画を見て衝撃を受けました。これを見た親や兄弟姉妹はどんなに辛かったろうかというスマホ運転撲滅ビデオCMのことです。

ハンドルを握りながらスマホを操作していた運転手にはねられて、7年前と8年前に死亡した二人の男子高校生、その二人がもし生きていたら、今、現在はどんな顔になっていて、何を語ったろうかをデジタル効果で作品化されているのです。

16歳で亡くなったForrest Cepeda君。運転中にメールを打っていた運転手に殺されました。そして、生きていれば23歳になているはずの彼は、それ相応の顔つきで「生きてたら、ビデオゲームの設計をしたかった」「どうか不注意運転をしないで」と訴えます。

また、8年前、同じくスマホを操作していた運転手に殺されたCaleb Sorohan君は、うっすらヒゲの剃り跡のある青年となっていて、「アスレチックトレーナーになりたかった。多分高校1年生の時に一緒にいたガールフレンドと結婚してたろうな。今、彼女は結婚して子供もいる」と語ります。そしてこう締めくくります。「誰もが人生を前に進める。僕を除いて」と。

第三者である私でも辛い映像です。それだけインパクトがあります。親兄弟たちは、どんなにか辛かったでしょうが、Forensic Artist(専門知識をしてモンタージュ写真などを制作する法医学アーティスト)とデジタル効果チームと全面的に協力してその制作に協力したそうです。

監督は米国を代表するドキュメンタリー映像作家エロール・モリス氏。家族の想いを伝えるミニドキュメンタリーもあります。Forrest君はこれCaleb君はこれです。

AT&Tのブランドマーケティング担当副部長のRyan Luckey氏のブログ記事によると、このキャンペーン広告は26日から放映されているようですが、ADWEEKの記事によると、28日からは、国内の映画館でも上映されているようです。それらは“Avengers: Infinity War” 、“Solo: A Star Wars Story” 、 “Jurassic World: Fallen Kingdom”といった超話題作を上映する映画館も含まれるとのこと。

Luckey氏の記事の見出しは「No Distraction is Worth a Future」とあり、こう書いています。「これを見るのは辛い。でも事実なのだ。これで、この(運転中にスマホ操作をしないという)課題にさらなる関心が高まり、これ以上、他の家族が悲劇を味あわないで済むようになることを期待する」

同時に、同社の最新の調査ではハンドルを握るドライバーの91%が「運転中にスマホを使った」と認め、81%が「メッセージ交換をした」とし、60%が「メールを送った」などの恐ろしい結果を紹介し、「どうか不注意運転を止めて」と訴えています。

日本でもゴールデンウィークが始まったばかり。普段の何倍ものマイカーが路上にあふれています。どうか、スマホ片手の運転はしないで安全運転を、と願わずにいられない気持ちになりました。

ちなみにAT&Tの「It Can Wait」ってキャンペーンスローガン、文字通りなら「それは待てる」ですが、具体的には、車中でスマホがなっても「後回し」、ニュアンス的には「あ・と・で」といったところでしょうか。

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