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鉱工業生産、1─3月期は8四半期ぶり低下、在庫積み上がりが不安要因

[東京 27日 ロイター] - 経済産業省が27日発表した3月鉱工業生産指数速報は前月比1.2%上昇し予測を上回ったが、1月の落ち込みをカバーできず、1─3月期は8四半期ぶりの低下となった。出荷も振るわず、在庫も積み上がり気味。先行きの生産調整への懸念を残す結果となった。ただ、4月、5月の生産予測は堅調で、一時的な踊り場局面となり、再び増産傾向を取り戻す可能性もある。

経済産業省は在庫増加への懸念を示しながらも、予測指数がしっかりしていることもあり、生産の基調判断を「緩やかな持ち直し」として据え置いた。

3月の生産は電子部品・デバイスをけん引役に幅広い業種で上昇したものの、出荷は前月比0.2%低下。その結果、在庫が同3.5%上昇と大きく積み上がった。出荷と在庫のバランスはやや悪化しており、在庫率は4カ月連続で上昇して14年8月以来、およそ3年半ぶりの高水準となった。

中でも輸送機械工業は鋼船や小型乗用車などの出荷が振るわず出荷が低下、在庫も国内向け小型乗用車や軽乗用車が積み上がり気味。他方で電子部品・デバイスは液晶素子や半導体集積回路が好調で、汎用・生産用・業務用機械もボイラーや半導体製造装置、フラットパネル・ディスプレー製造装置などが好調で、業種によりまちまちだった。

1─3月期でみると、1月生産の大幅悪化を2月、3月でカバーできず前期比1.4%低下し、8四半期ぶりの低下となった。経済産業省では、在庫循環図でみるとこれまでの「在庫積み増し局面」から「在庫積み上がり局面」に移行しており、先行きの生産に影を落としそうだとみている。

生産予測指数は4月が前月比3.1%上昇、5月が同1.6%の低下。

このうち4月は輸送用機械や汎用・業務用機械などが押し上げ要因。誤差などを調整した経済産業省の見通しでは同1.4%程度の伸びと試算されている。

民間調査機関からは「在庫が大きく積み上がり、あまり良くない内容。出荷・在庫バランスもモメンタムは落ちているのは否めない。世界経済の緩やかな成長見通しからみて転換点とは思わないが、今後数カ月のうちに調整的な動きが出る可能性がある」(農林中金総研)との見方が示されている。

*グラフィックスを差し替えました。

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