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【朝鮮半島・南北首脳会談緊急企画】韓国のキーパーソンが語る北朝鮮の非核化、平和構築のための 「韓半島式」の可能性

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日本が果たすべき役割

――今後、6カ国協議再開の可能性はありますか。

現段階で私は6カ国協議の可能性について高く評価していない。すでにその時代は過ぎた。10年前と今とでは状況がまったく違う。過去よりも北朝鮮の位相が強化され、北東アジアでの中国の役割は異なったものになった。それにより相対的に、ロシアと日本の役割が弱まったからだ。

――文在寅大統領は、日朝関係の架け橋の役割をするようになるでしょうか。

文在寅大統領の意志は非常に強固であると考えている。韓国政府は、日朝関係の正常化なくして南北関係の正常化には完全に到達することができないということをよく知っている。日朝首脳会談開催が、南北首脳会談での合意事項履行の助けになると判断しているのだ。
したがって、日朝首脳会談のために文在寅大統領の架橋が明らかに行なわれる、と考える。今回の南北首脳会談で、日朝関係についても議論されるのではないかと予想している。

――3月26日には、北朝鮮と中国が直接対話に乗り出し、南北首脳会談に続き、米朝首脳会談が予定されている中で、日本が困惑しています。日本との関係についてどのように考えますか。

私の知る限りでは、中朝首脳会談は昨年末から、北朝鮮の要求によって準備が進められてきたと思う。今回、中朝首脳会談前に中国政府が米国政府と韓国政府に正式に首脳会談の事実を知らせてきたようだが、日本は、安倍晋三首相が報道を見て知ったという。だが、これは単純なジャパンパッシング、日本を排除しようというものではなく、すでに予定されていた南北首脳会談、米朝首脳会談に関連して中朝首脳会談が開かれたので両国政府に事前に報告されたものと考えている。結果を見れば分かるだろう。

――安倍首相が拉致問題を解決しようとしています。日朝関係を好ましく改善するために必要なことは何でしょうか。

拉致問題や、あるいは人身拘束の問題は、日本だけではなく、韓国にも米国にもあっただろう。しかし、私たちが首脳会談を行なう時、それらの問題を解決しなければ首脳会談を行なうことができないといった立場ではなかった。むしろ首脳会談を通じて、人権に関する問題を一つの議題として採択して議論をしたことはある。日本が北朝鮮の人道的立場を明確に聞くことは必要だが、それを前提条件として、日朝会談が開かれるのは適切でないと考えている。国際社会が持っているより大きな問題である
北朝鮮の核問題の解決のために、米国、中国、ロシア、南北が北東アジアの恒久的な平和、戦争終結と平和体制を構築しようと努力することが必要で、日本でもこの議題に積極的に乗り出すことが拉致被害者の問題を解決するのに役立つ。
これが今の日本の政治的課題ではないかと思う。

(『週刊金曜日』2018年4月13日号掲載)

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