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あなただけに教える、儲かるシステム売買?

 私は、債券先物の東証上場1年後の1986年から2000年代にかけて長きに渡り債券先物や国債現物のディーラーであった。その経験を生かして、ここであなただけに債券先物を使って儲かる方法をお教えしよう(ただし、最後の注意書きは必読)。

 それはたいへん簡単な法則を使って債券先物を売買するのである。これは、他の方には絶対に教えないでいただきたい。ほかの人がこの売買手法を知ってしまうと、あっという間に広がって規則性が成り立たなくなってしまうためである。

 その手法は意外に簡単なものである。複雑なものよりも単純な方が意外に儲かる、これ鉄則である。

 それではさっそく、その手法をお教えしよう。

 債券先物中心限月で、前日、引け値が寄付に比べて下がっていたら、当日の債券先物は寄付で売って、それを引けで買い戻すのである。それだけである。債券先物の中心限月は、特に大きな材料が出ない限り、前日の地合を引き継ぎやすい。この売買手法はその特性を利用したものである。

 試しに2011年の1月から12月まで、この手法で売買を行うと、1円79銭もの利益が発生した。1枚立てていれば、粗利益は179万円になる。ちなみに、いま債券先物の1枚あたりの証拠金は50万円程度である。この手法を使えば、あなたも確実に儲けることができる・・・なんてこと、あるわけない!。

『注意書き !!』

 だまされてはいけない。これで儲かるなんて実は誰も保証できない。

 ただし、この手法で2011年に1円79銭の利益が発生するのは、試算すると確かである。実はここにシステム売買のカラクリがある。過去のデータを利用すれば、いくらでも儲かったシステム売買は作り出せるのである。

 「儲かる」システムではなく、「儲かった」システムであることに注意してほしい。

 今回、いかにもありそうな売買手法に見えたかもしれないが、これはあくまで昨年のデータを使い、プラスが発生するようにエクセルの関数を使って作り出したものである。問題は「これから」同じ事をやって、儲かる保証は一切ないことである。

 パソコンの普及とともに、債券ディーリングが盛んとなっていた1990年代に、ロータス123(昔あった表計算ソフト)などを使い、いろいろな移動平均線など組み合わせるなど、多くの債券ディーラーはシミュレートを試みていた。しかし、錬金術と同様に儲かるシステムなど作り出したものはいなかったのである。それは私の14年以上のディーラー経験から断言できる。

 そんなことはないと言うのならば、それはご自由に、ただし相場は自己責任で、と言うほかはない。相場に規則性などない。だからこそ儲かるシステム手法など存在しないのである。

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