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損壊?虐待?終末期の医療の考え方

ある医師の言葉です。

「最近緩和医療という医療者が多いが、終末期の患者に点滴を控えたり、利尿剤を投与しなかったりするのは患者という人間に対する虐待ではないのか」

生命維持=心臓の拍動を維持することを教育されて来た医療者からすれば当然のことかもしれません。

それに対し日本では心臓の拍動という生命を維持するために、意識のない、回復の見込みもない方、特に脳死の患者さんにも延命治療を行なうことがあると米国の医療関係者に伝えたところ、

「それは(死体)損壊罪にあたるのでは。本人はもう神に召されている」

という言葉が出たそうです。

日本と米国で全く逆の解釈ができる終末期の医療行為。今血液内科という急性期医療から慢性期の医療を担当してわかることは、結局本人、家族との話し合いをしっかり行い、その上で医療にできること、そして限界をしっかり伝え、医療者と患者関係者の意思を統一することが一番、いやそれしかないと感じています。

そこにはあまりマニュアルも使えず、その患者さんの人生の終わり方、残された家族の社会性、歴史を踏まえてオーダーメイドの医療、介護を行うしかありません。

ある医療行為を損壊となるからやらないのか、虐待になるからやるのか。日本という国の特殊性を考えながらも現状を把握した上で最善を提案することが必須だと信じています。

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