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どう見る、株式相場

日本の株式相場がいわゆる三角持ち合いで極に入っており、テクニカルには上下どちらにも大きく放れる可能性が出てきました。私は業とはしていませんのであくまでも一投資家としてコメントさせてもらいます。

株式市場に衝撃が走ったのは2月から3月にかけてのアメリカ発のネガティブなニュースでした。かねてから「アメリカがくしゃみをすると日本は風邪をひく」と言われてきましたが、今回も2月の高値から3月末の安値を比べるとダウが11.9%の下落に対して東証は15.7%の下落となっています。

但し、個人的には株式市場の格言のような増幅が起きたというより日本独自の問題がより重くのしかかっていたと思います。それは言うまでもなく政権の行方であります。海外投資家が過半を占める東京市場において外から見る日本に対する目は非常にシビアだったと思います。

安倍政権が長期安定で当面の不安感がないというセーフヘイブン的な投資先だったのが秋の総裁選の行方すら暗雲がかかってきたことで来年以降の政権が読めないという不安感が台頭しています。(それは当然ながら消費税の引き上げの可能性にも及び、海外から見れば消費税上げない=財政健全化の遅れとみられ、ネガティブにとられます。)

安倍政権が極めて盤石態勢であったことが逆に「もしものことがあれば誰がやるんだ」ということにつながり、海外勢の定石としていったん売却し、様子見をするスタンスとなります。但し、売り圧力は3月上旬でいったん収まっており、最新の東証の部門別売買状況では海外投資家はほぼ拮抗ないしやや買い方が多いぐらいになっています。

海外勢のスタンスが3月で変わってきたのは目先に迫る日本企業の3月決算の数字が好調であろうという推測、及び米中貿易バトルに関して当初のリアクションが過剰過ぎたことでやや修正が入っているためとみています。事実、米中の関税をめぐる応酬について中国は表向き一歩も引かないとする一方でクルマ、エネルギー、資源、流通などの規制緩和を発表し、実態としてはトランプ大統領とのガチ勝負を避ける形となっています。

チャートだけ見るとダウと日経平均は2月以降比較的似たパタンを描いていますが、ダウが上に抜ける展開となりつつあります。これはアメリカの1-3月の企業業績発表の時期に入る中、比較的サプライズに近い良好な数字が出ている企業も多く、経済統計資料もポジティブな内容が多いことが市場を後押ししています。対シリアの攻撃はほとんど影響がありませんでした。

日本ですが、政権の読みが難しいところです。個人的には秋の総裁選の前に安倍首相は何らかのけじめをつけるオプションもある気もします。理由は秋までモリカケ日報問題を引っ張れないし、安倍総理と自民の一体感が薄れているからであります。但し、これから6-7月にかけて北朝鮮問題で盛り上がるはずでその時に内閣の足腰が十分でないのは非常に不利と思われます。

いずれにせよ、アクティビストを抑え込み、政権問題がどこかで落ち着くという前提ならば世界的な市場環境の落ち着きを受けて日本株も買い向かうスタンスでよいのだろうと思います。

唯一、個人投資家が主役の新興市場と東証第二部が昨日あたり直近の安値を下回ってきています。信用取引の損益が悪化が気になるところでここを切り返すかどうかが心理的な回復にもつながると思います。幸いに為替は安定しています。日中のハイレベル会議の内容からも日中関係は目先拡大をしていくと思われます。周辺にさほど悪いニュースはないというのが私の理解です。勿論、年初に私が予想した日経平均3万円は遠いのかもしれませんが、バイアスはその方向にあると思っております。私はまだまだ強気とみています。

では今日はこのぐらいで。

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