記事

銀行は年内に"仮想通貨取引"を実用化する

スウェーデンの「現金決済率」は2%に

銀行業はいま、20世紀型の預貸金中心の商業銀行モデルから、21世紀型のデジタルを意識した金融サービス業へ大転換を迫られている。金融とITの融合によって、銀行の在り方そのものに変革が求められているのだ。

画像を見る
写真=iStock.com/rockdrigo68

その最たるものがフィンテック、そして仮想通貨だ。日本はまだまだ現金決済が中心だが、スウェーデンでは現金決済率が2%まで下がるなど、世界的にキャッシュレス化は大変なスピードで進んでいる。

現金決済を前提にしている日本の銀行の基幹システムは、セキュリティ能力は高く、安定しているが、迅速な開発には向いていない。日々変動する環境変化に対する適応力が低く、時代遅れのシステムといえる。

日本の銀行も手をこまぬいているわけではない。三菱UFJフィナンシャル・グループは独自の仮想通貨「MUFGコイン」の開発を進めており、みずほフィナンシャルグループもゆうちょ銀行や地銀などと連携して「Jコイン」の発行を目指している。技術的には実用化できるレベルまで進んでおり、私は2018年中に実用化されるのではないかと見ている。

こうしたデジタルトランスフォーメーションの波は、日本のような先進国こそメリットが大きい。銀行での受付業務などを機械化することで人的コストを削減できるし、仮想通貨を活用することで窃盗や強盗も起きにくくなる。仮想通貨はSuicaなどの電子マネーと違い、人への送金ができるので、団体で飲食した際の割り勘なども容易になる。

銀行では将来的な人員削減の動きもあるが、労働人口が減少していく現代にあっては理にかなった方策といえよう。機械にできることは機械に任せ、人間は融資相談など、よりクリエーティブな部分にリソースを割くことができる。便利な仮想通貨は、一度実用化されれば普及のスピードは速いだろう。

(構成=衣谷 康 写真=iStock.com)

あわせて読みたい

「仮想通貨」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    小室さん ビジネスに皇室利用も?

    NEWSポストセブン

  2. 2

    Amazonで富が流出? 堀江氏が反論

    キャリコネニュース

  3. 3

    HUAWEI騒動は米中戦争の始まりか

    MAG2 NEWS

  4. 4

    革新機構騒動で経産省の驕り露呈

    企業法務戦士(id:FJneo1994)

  5. 5

    革新機構 経産省の言い訳に苦言

    山口利昭

  6. 6

    ウーマン村本の社会派漫才に賛否

    女性自身

  7. 7

    岡田氏 立民と協力し強い野党へ

    岡田克也

  8. 8

    日の目が見えぬ産業革新投資機構

    ヒロ

  9. 9

    ソフトバンク HUAWEI問題で難局

    MAG2 NEWS

  10. 10

    人手不足でも不遇続く氷河期世代

    fujipon

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。