その谷氏に対して首相秘書官今井尚哉氏が事実関係を電話で問い合わせていたそうです。
「首相秘書官が夫人付職員に電話 森友問題、首相認める」(東京新聞2018年4月11日)だから谷氏が自発的に財務省に照会を行ったという根拠にしているのかもしれません。しかし、それまでは安倍氏は、妻である安倍昭恵首相夫人に確認したがそういったことはないというのが国会での答弁でした。野党側からの安倍昭恵首相夫人や谷氏への証人喚問要求には一貫して拒否してきたのです。
「学校法人「森友学園」への国有地売却問題で、今井尚哉首相秘書官が昨年3月に安倍昭恵首相夫人付の政府職員だった谷査恵子氏に電話し、森友問題の事実関係を確認していたことが11日、分かった。」
何故、安倍氏は、昨年の国会では首相秘書官を通じて谷氏に確認したということも言えなかったのでしょうか。
ところで、私は当初、その確認方法が電話だということにも違和感がありました。これほどの重要なことを確認するのに相手の顔もみないで、電話で確認したって常識を越えていたからです。
電話での確認って「ちょっと聞きたいことがあるんだけどさ」程度のイメージですが、谷氏に確認すべき内容は、野党が求めているように本来的に証人喚問によって事実関係を問い質すことが相当な事案です。
もっとも首相官邸に呼びつけて事実関係を確認すれば、それはそれで「言うなよ、言ったらわかっているんだろうな」という脅しにしかなりませんね。安倍氏が呼びつけるのですから。
ということを考えてみると、実は電話で十分に脅しになるのでしょうね。呼びつけたら、それだけでマスコミにかぎつけられてしまうし。
日本の政治はいつまでこの二人に好きにさせるのでしょうか。
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谷氏は、イタリア大使館一等書記官として栄転されていますが、谷氏が海外に「逃亡」すると最初に報じられたのが日刊ゲンダイで3月26日付です。
「証拠FAXに官邸激怒 元夫人付の谷査恵子氏“国外追放”情報」(日刊ゲンダイ2017年3月26日)これが黙っている代わりの代償だったのではないかということは当時から言われていましたが、谷氏のイタリア大使館一等書記官への栄転は誰がどのような手順で決めたのでしょうね。そして谷氏本人に伝わったのはいつなのでしょう。この時期ですか。
まずは谷査恵子氏を国会に喚問しましょう。
「谷査恵子氏がやっぱり栄転 国税庁長官人事と並ぶ口止め料 谷氏を証人喚問せよ」
もう安倍氏の「お友達」優遇は、誰の目から見ても明らかです。
「石破氏「友達で便宜なら、行政に信頼置けない」」(読売新聞2018年4月11日)常識的な感覚があれば、石破氏が言っているようなことになるわけです。
「行政は公平公正でなければならない。お友達だから特に便宜を図ってもらえるとしたら、ばからしくて誰も行政に信頼なんか置けない」
自民党がそういった原因を作っているんですよ。人ごとでは言わないでくださいね。
「「内容は総理官邸から聞いている」 指示系統が表に出てきた加計学園疑惑 自民党に政権担当能力がないことを露呈した」