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大谷翔平の活躍次第で「野球保守 VS 野球革新」の戦いが今年終わるかもしれないぞ!

 いやいや、やりましたよエンゼルスの大谷翔平サン! 打者としては3試合連続HRで投手としては7回無失点12奪三振でアメリカン・リーグの週間MVPを獲得です。勝利する前ですが、『サンデーモーニング』(TBS系)でハリーこと張本勲氏は大谷の打撃での大活躍について「まぐれかアメリカの投手のレベルが落ちただけである」的なことを述べました。
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(写真は「ワシは酒を飲んでも野球ができるのじゃ」のイメージ)

江本孟紀氏もdot.のインタビューで「期待しているのはファンとメディアだけ。プロ野球を経験した人は、そうやって大谷を見ていません」と二刀流では凡庸な成績に終わると予測。さらには大谷のことを心配しており「これほどの才能のある選手なのに、ファンやメディア、球団から見世物にされてしまって、『もったいないなあ』と思っているだけなんですけどね」と述べました。

ハリーも江本氏もいわば「野球保守」ともいえるタイプの元選手です。「野球保守」の主張はかなりの部分が根性論に基づいています。彼らの主張は以下の通りです。

・先発投手は100球目途に交代だって? 完投してこその先発でしょうよ、喝だ!
・大体ねぇ、最近の選手は走り込みが足りないんだよ。下半身をもっと鍛えなさい、喝だ!
・アメリカの野球なんかどうでもいいんだよ、早く日本に帰ってきなさい、喝だ!
・FAなんてのはねぇ、意味がないんだよ。生え抜きを育ててこそファンのためになるんだ、喝だ!
・筋トレなんてしてもねぇ、野球に必要な筋肉はつかないんだよ。もっと走りなさい、喝だ!
・他のチームの選手と一緒に合同自主トレってなんですか? プロ野球はねぇ、戦争なんだよ、馴れ合っていては闘争心が出ない、もうおやめなさい、喝だ!
・最近はねぇ、プロ野球で乱闘が少なくて嘆かわしい限りだ。私らの頃はねぇ、「乱闘要員」がいたりして、いざという時のために備えていたんだよ、喝だ!


主にハリーの主張のようになってしまってはおりますが、ハリー以外の人の主張も混ぜております。さらには、

・試合前は酔っ払ってるのが当たり前だったよ。今の選手は真面目過ぎる! 喝だ!

みたいな若干「そこはいいだろうよwww」みたいな意見まであったとかないとかするわけです。ただし、野球保守の考え方は実績と事実に裏付けられている点があることを忘れてはいけません。

1961年、権藤博(中日)のルーキーイヤーの成績を見てみましょう。

69登板、44先発、32完投、12完封、35勝19敗、429.1イニング、310奪三振、防御率1.70

1959年、350勝投手・米田哲也(阪急)がキャリアでもっとも多いイニングを投げた年の成績です。

52登板、34先発、20完投、5完封、18勝24敗、331.1イニング、247奪三振、防御率2.11

そして、我らがハリーの最高の年です。1970年(東映)ですね。

125試合(130試合制) 459打数176安打 .383、34本塁打、100打点、16盗塁、36三振、出塁率.467、長打率、.649、OPS:1.116

こうした時代の野球こそが最高だった! ワシらの時代の野球は今とはレベルが違う(ワシらの方が上)と考える「野球保守」(権藤氏は違うが…)の拠り所をことごとくぶち壊してくれたのが大谷翔平なワケです。

・いきなりメジャーに入ろうなんてけしからん、喝だ!
・二刀流なんておかしい、そんなことをやらせる栗山監督もおかしい、喝だ!
・二刀流なんかに好き放題されて、他の球団の選手は恥を知れ、喝だ!
・二刀流がアメリカで成功するわけないんですよ、試合数が日本よりも多いし移動距離も長いし。
・大体ねぇ、こうやって二刀流が成功した、って持ち上げているのはファンとメディアだけですよ。これからずっと続くかはわからないでしょ、喝だ!


しかしながらこれから大谷が「月間MVP獲得」→「オールスターに投手&DHで出場」→「エンゼルス快進撃」→「エンゼルスプレーオフ進出、大谷が投打で大爆発」→「大谷がア・リーグMVP獲得」→「エンゼルスワールドシリーズ制覇」という昨今ネットで話題のマンガ「OHTANI」のような展開になった場合「野球保守」は「グヌヌヌヌ……」となり「すまん、ワシが彼のレベルを見誤っていた」となることでしょう。

そう考えると、メジャー経験者の若手野球評論家には「野球革新」として、バシバシ今年は「野球保守」のおじい様方にモノ申してもらいたいものです。しかも、追い風はかつて『サンデーモーニング』でアメリカ野球を下に見たハリーに対して「喝!」を入れた上原浩治という「野球革新」かつ「雑草男」が日本に帰ってきました。これ以上の環境はありません!

 さらに、大谷の活躍を伝える『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)では10日、メジャー経験者の岡島秀樹氏が冒頭のハリーの「まぐれかアメリカの投手のレベルが落ちただけである」発言を否定。「大谷は本物だし、アメリカの投手も打者もレベルが上がっている」と述べ、『サンデーモーニング』でハリーと共演することがあればきちんとハリーに反論すると宣言したのです!

しかしながら、こういった時に保守でも革新でもなく「ワシ」だ! とひときわ怪気炎をあげるのがカネやんこと400勝投手・金田正一氏です。金田氏は「ワシの球速は180km/h」と言ったことについて、真偽を数年後に確認したら「いや、200km/hだった」や、「ワシが全盛期にメジャーに行ってたら年俸30億円だった」「現役時代のワシを田中将大やダルビッシュ有と比べてもらいたくない」などの発言で知られます。

これぞ「野球保守」「野球革新」という枠を取っ払った反論不要の「野球ワシ派」的考え方です。現在劣勢にある「野球保守」の方々は大谷が上記のような展開を本当に歩んだ場合は金田氏に弟子入りし、「野球ワシ派」派閥に入るのも一興です。

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