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円満独立ではなかった! ビートたけしの独立騒動の真相は?

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ビートたけし(71)の所属事務所「オフィス北野」退社・独立問題の〝内幕〟が明らかになりはじめてきた。

たけしは、4月1日から新たな事務所「T.Nゴン」の所属タレントとして活動を開始した。この新事務所は、3年前に〝愛人〟と言われて来た18歳年下の女性と一緒に設立したものだった。そういったことから、前回、この欄で私は、この一件について「自分の時間を増やしたい」ことと合わせて、
「たけしは『オフィス北野』の森昌行社長に対して金銭の問題で抱くようになり、不協和音が生じるようになっていたところに、たけしの〝愛人〟で〝ビジネスパートナー〟でもあった彼女が助言、最終的に退社・独立を決意しさせた」

「森社長に『これまで通り軍団だけは面倒を見てやれ』と言いたかったのだろう」

「結局、オフィス北野からしたら〝愛人〟にたけしを寝取られてしまった感じもするのだが、どこか蚊帳の外に置かれてしまったのが、たけしを頼って活動を続けてきた〝たけし軍団〟の面々」
などと記して来た。が、事実は、ちょっと違っていたようだ。

たけし軍団が明かしたオフィス北野の内乱

BLOGOS編集部
たけしの退社・独立の真相について、浅草キッドの水道橋博士(55)が「たけし軍団一同」として、1日の夜にブログを更新し明らかにした。このブログでは、たけしを「師匠」と称し「たけし軍団の認識をご報告したい」としている。

それによると、まず「オフィス北野は1988年、たけしとたけし軍団の新会社として設立されました」と基本的なことを記した上で、騒動のキッカケになったのは「数年前、師匠が保有する別会社の株式に関する疑義が発生した際に、師匠が不審に思い、事情を調査したところ、明らかな違法行為があった」としている。しかも、それによって発覚したのは、商法上の手続き(取締役会での承認など)を得ずに「森社長が筆頭株主(たけしの保有率30%を抜いて65%を所有=当初は10%だった)になっていたこと」と「森社長を含む役員報酬が法外になっていた」ことだという。

会社の経営面に関しては「師匠はまったく聞かされていなかった」とし、そのことは「会社の財務を信じて任せていた師匠を信頼に対する、完全な裏切り行為」とも断じている。たけしからすると「会社の私物化」としか捉えることが出来なかったわけだ。

しかし、森社長からは陳謝があり「再度チャンスを下さい」ということになったことから、たけしも、その言葉を受け入れ一度は終息したというが、さらに新たな問題が。

「平成29年9月末決算において、オフィス北野が赤字に転落してしまったこと」だった。「師匠は、昨年度、テレビ、映画の仕事は立て込み、超多忙な活動状況に鑑み、オフィス北野が会計的に赤字に転落するのは理解ができない旨を会社に直言した」という。そこで、たけしが指摘したのは「株式の移動に対しての手続き不備」「役員報酬と、水準を上回る従業員への給与」だったそうだが、その時点で実際には森社長との信頼関係は完全に崩れ去ってしまっていたことは確かだ。

たけしにとっては、自身はともかく、自分を慕ってきた事務所の功労者であるたけし軍団の面々をマトモに売ろうとしないことへの不満が爆発したのだろう。もちろん、そこには〝愛人〟と言われる女性からの助言もあったかもしれないが、森社長の経営への不信感が積もって今回の退社・独立に繋がったことになる。

たびたび起こるタレントの独立問題

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しかし、今回はたけしの独立が際立って報じられているが、ここ数年、タレントや俳優の独立問題が増えているのも事実だ。例えば、元SMAPの香取慎吾、草彅剛、稲垣吾郎の独立や安室奈美恵、能年玲奈(のん)、小泉今日子…などが大きな話題となった。だが、その一方で、報道はされていないものの、経営への不満を抱いている芸能人というのは多い。売れっ子タレントなんかになれば、それこそ「自分の稼いだ金を新人タレントの育成に利用されるのは嫌だ」と、事務所への不満を態度に示すケースもあった。

とはいっても、かつては、どうしても「力関係」の部分でタレントより事務所側の主張が通ることが多かった。そのために結局は訴訟問題へと発展していた。しかし、ここ数年は事務所よりタレント側の主張が意向が強大になっている。例えば、タレントと事務所との契約にしても「奴隷契約」だと主張し、独立した安室奈美恵のようなケースもあるし、この所属事務所では最近、西内まりやが契約を解消するトラブルも発生している。

そういったこともあって、今後はタレント自らが社長となって個人事務所を設立することが、さらに高まると思われる。ダウンタウンの松本人志などは「タレントがユニオンを結成したらどうか」なんて主張しているが、業界の流れとしては米国のようにエージェント・スタイルになっていく傾向にあるのかもしれない。

確かに、日本は芸能事務所がタレントに投資して、育成していくのが伝統だったが、それも過去の話になりつつある。あらゆる部分で経費が増大化しタレントへの投資が難しくなっているのも事実だからだ。

「テレビなどは制作費が削減され出演料も下がり続けています。雑誌も以前のように売れないので、プロモーションも鈍くなってくる。当然、営業も落ちて、事務所としては売上が厳しいわけです。ところが、その一方でツイッターやブログ、インスタグラムと言ったSNSの普及で手軽に情報発信ができるようになり、従来のように事務所に頼らなくてもよくなってくるんです」。

たけし映画を支えてきた森社長

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たけしと森社長とは長い間、二人三脚で事務所を発展させ信頼を築いてきたはず。だが、事務所を運営していくのは簡単なことではない。特に、たけしの映画を製作し続けることは並大抵なことではなかっただろう。そういった意味では、森社長にも森社長なりに言い分があるはずだ。ところが「経営の私物化」「事務所の乗っ取り」と言われたら、返す言葉もないだろう。

事務所最大の資本はたけしの存在であることはいうまでもない。だが、それも一旦、歯車がズレ始めると元に戻すのは容易なことではない。特に、今回の騒動をブログに書かれたことで森社長の立場は一気に失墜してしまったこともなるだけに、もはや両者の関係は決裂に近い状態になってしまったかもしれない。

たけしの騒動は当初言われた「円満な退社・独立」ではなかったということだ。たけし軍団も「事務所に残る」とは言いつつも、すでにマネジャーの会社離脱の動きもあるし、寺島進などの俳優も離れる動きを見せている。もはや前途多難というべきだろう。

ただ、今回のような出来事が契機になって「今後は芸能界も米国のようにエージェント・スタイルのマネジメントに変わっていくかもしれない」という見方もある。

スポーツ界では、有能なコーチについて実力を磨くのが一般的であるように、芸能界でも、アーティストだけではなくタレントや役者も既成の事務所に捉われることもなく、それこそ自分に合った有能なプロデューサーやマネジャーといったビジネス・パートナーを探し、専属契約を結んで仕事のレベルアップを図っていくような、そんな時代になっていくのかもしれない。

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