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米国のシリアからの撤退

トランプ政権とはいったいどうなっているのでしょうか?

アラビア語メディアとhaaretz net は、トランプが29日オハイオ州の集会で、米国はシリアでISを完全に打倒したので、後は他のものに任せて、もう直ぐ(very soon )シリアから撤退すると語ったよし。
トランプはさらに米国は3月で中東に7兆ドルを費消したが、これだけあれば米国で多くの施設の建設ができると語った由。
これに対して、同日国省報道官は、米国には現在シリアから撤退するとの計画はないと語った由、
http://www.alquds.co.uk/?p=906832
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/american-elections-2016/2018/03/29/ترمب-سنغادر-سوريا-قريبا-والخارجية-توضح.html
https://www.haaretz.com/us-news/trump-u-s-leaving-syria-very-soon-let-others-take-care-of-it-1.5961986

トランプはこれまでも思い付きで発言したり、特に国務省とは十分打ち合わせずに、突然政策発表をすることも多かったので、ある意味では、また例のトランプ病か?として、これに拘泥するのは大人げないと考えることも可能かもしれません。

しかし、シリアというか中東方面からすると、仮に大統領がvery very soon に米軍をシリアから撤退することを決めているとなると、それは重大な結果を招くこととなり、そもそも米国の基本的な中東政策にも反することにあるかと思われます。

先ず当面の話としては、米軍は確か2000名の兵をシリアに維持し、シリア民主軍(YPG)をラッカからデリゾル方面で支援している他、al tanaf にも基地を有し、シリア政府軍とヒズボッラー、革命防衛隊がイラク国境に進出するのを防いでいます。

更には、manbij では米軍特殊部隊の存在が、これまでトルコのmanbij進行を抑えてきました。
その米軍が撤退すれば、YPGは強力な支援者を失い、シリアでは政府軍に下るしかなくなるし、トルコはやすやすとmanbij だけではなく、国境地帯をトルコと同盟軍の支配下に入れるでしょう。
そうなると国務省もさることながら、これまでせっせとYPGを支援してきた国防総省も、マチス長官以下が反発する可能性が強そうです。

更に基本的なとしては、米軍お撤退は、当面の問題を越えて、中東地域の戦略的な大きな枠組みの変更をもたらすこととなることで、米軍がシリアから撤退し、「後は誰かに任せる」ということは、基本的にシリア政府を支持してきたロシアとイランに任せるという意味にほかならず、イランは労せずして、イラクから地中海までの広範な地域を、その直接の影響下に置くことになり、トランプの大好きなイスラエルとしては、まさに生存の脅威にさらされる事態になる可能性があります。

こんな重要な政策変更を同盟国は勿論、国内関係省庁とも議論せずに、発言する大統領とは、いったいどういう人なのでしょうかね?

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